『メタルマックスゼノ リボーン』『メタルドッグス』の販売が角川ゲームスから他社へ移管。シリーズ作も続々販売終了し、どうなる『メタルマックス』
角川ゲームスは7月1日、『メタルマックスゼノ リボーン』の国内パブリッシング業務を、クラウディッドレパードエンタテインメントへ移管すると発表した。角川ゲームスが大きく体制を変化させており、そうした流れの一貫とみられる。
『メタルマックスゼノ リボーン』は、角川ゲームスおよび24Frameが開発し、角川ゲームスより2020年に発売された、戦車と犬と人間のRPGだ。2018年に発売された『メタルマックスゼノ』をベースに、ゲームエンジン/グラフィック/ストーリー/バトル/育成など、ほぼすべてを一新。死の大地デストキオを舞台にした、『メタルマックス』シリーズの新たな戦いが展開されていた。そんな本作の国内パブリッシングが、7月1日よりクラウディッドレパードエンタテインメントへ移管されたわけである。なお海外向けのパブリッシングについては、PQubeが引き続き担当している。
『メタルマックス』シリーズは、クレアテックが開発し、データイーストより発売されたファミリーコンピューター向けソフト『メタルマックス』に端を発するシリーズだ。近年では角川ゲームスよりシリーズ作品が発売。ニンテンドーDS向けの『メタルマックス3』、ニンテンドー3DS向けの『メタルマックス4 月光のディーヴァ』を含めた作品群がリリースされてきた。
一方、6月9日に『メタルマックス ワイルドウエスト』の開発中止が発表され、6月29日にはニンテンドー3DSのバーチャルコンソール向け『メタルマックス』が、ニンテンドー3DSゲームとしては『メタルマックス4 月光のディーヴァ』の販売が停止。6月30日には『メタルマックス ゼノ』の販売が終了。また7月1日には、24Frameが開発した『メタルドッグス』コンソール版のパブリッシング業務が、24Frameへ移管されている。
また、これまで『メタルマックス』シリーズのパブリッシングを担当してきた角川ゲームスでは、大きく体制が変化してきている。まず角川ゲームスの代表取締役社長を務めてきた安田善巳氏と、取締役を務めてきた冬野智氏が独立し、新会社ドラガミゲームスを設立している。ドラガミゲームスには、角川ゲームスの一部事業が承継。具体的には7月1日より、角川ゲームスからリリースされてきたタイトルのうち、15タイトルの販売をドラガミゲームスが担当している。そのほか角川ゲームスは、6月末に公式サイトを縮小し、スタッフも30名ほどがドラガミゲームスへ転籍している。シリーズ関連の動きと、これまでパブリッシングを手がけてきた角川ゲームスの動きが相まって、シリーズの先行きが不透明な状態となっているわけだ。
『メタルマックスゼノ リボーン』のパブリッシング業務の移管については、『メタルドッグス』のパブリッシング業務の移管とあわせて、角川ゲームスの業務の縮小にともなう動きとも取れる。いずれにせよ『メタルマックス』シリーズについては、「コードゼロ(仮称)」の続報もあわせて、今後の発表を待ちたいところだ。
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