『ベヨネッタ3』の物語は過去作との繋がり深し。既プレイならもっと楽しめると神谷英樹氏が示唆
『ベヨネッタ3』は、過去作との繋がりが深い物語となるようだ。そのため、過去作をプレイ済だとよりストーリーが楽しめるという。本作のエグゼクティブディレクターを務める神谷英樹氏が、自身のTwitterアカウント上でコメントしている。本稿にはその性質上、過去作の物語への言及が含まれる。ネタバレには配慮しているものの、ご留意されたい。
『ベヨネッタ3』は、プラチナゲームズが開発を手がけるクライマックスアクションゲーム。2009年発売の『ベヨネッタ』、そして2014年発売の『ベヨネッタ2』に続くシリーズ最新作だ。いずれの作品も、蠱惑的な魔女ベヨネッタが、想像を絶するスケールで繰り出す爽快アクションが特色。また、ゲームプレイと二人三脚でプレイヤーを楽しませるのが、時代を超えて展開されるストーリーだ。度肝を抜く展開の傍らで、丁寧な世界観設定と伏線でプレイヤーを引き込んでいく物語も魅力となっている。
そうしたシリーズのシナリオを一貫して手がけているのが、神谷英樹氏だ。神谷氏は両過去作において役割は変わりつつも、中心となってシナリオ執筆を手がけている。それは、本作『ベヨネッタ3』においても同様だ。そして神谷氏は6月7日、自身のTwitterアカウントにて『ベヨネッタ3』の物語について言及。「過去作を遊んでいれば、お話を100倍楽しめると思います」との旨を伝えている。
神谷氏によれば、『ベヨネッタ』および『ベヨネッタ2』は、どちらを先に遊んでも楽しめるようなストーリーを意図的に作っていたそうだ。一方で、『ベヨネッタ3』については、両過去作の経験を前提にしたシナリオを執筆したとのこと。理由としては、作品の認知が十分に広がったであろうこと、そして世界観をより重厚にしたいとの思いがあったと語っている。
実際に『ベヨネッタ』と『ベヨネッタ2』はそれぞれ独立して楽しめるストーリーとして設計されていた。どちらからプレイしても、予備知識のないプレイヤーが置いてけぼりにならないよう配慮されていたわけだ。一方で、両作にはしっかりと繋がりもある。しかも、やや特殊な繋がり方をしているのである。どちらの作品からプレイしても、クライマックスにて「なるほど」と膝を打ってしまうような仕掛けなのだ。単なる「物語の続き」とは違う繋がり方であり、両作を経験したプレイヤーにとっては先が気になる内容でもあった。
神谷氏のコメントから察するに、『ベヨネッタ3』の物語は、両作の展開を受け継いだ上で、さらにお話を前に押し進める内容となるのかもしれない。あるいはさらなる「仕掛け」が用意されている可能性もあるだろう。上述の神谷氏のツイートには期待するファンからの反応が寄せられた。また、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ディレクターである桜井政博氏が、突如として同作に参戦していたベヨネッタの姿をツイート。神谷氏も「まーくんたらこのタイミングでこんな投稿を…」と反応している。『ベヨネッタ』シリーズファンにとっては、期待をそそる一連のやりとりだ。
『ベヨネッタ3』はNintendo Switch向けに2022年発売予定。しかし、神谷氏は発売時期についてはコントロールが及ばない面もあると言及している。同氏は、今回のツイートをした背景に、時間的余裕をもって過去作をプレイしてほしいとの意図があったとしている。『ベヨネッタ3』が発売される前に、両過去作をじっくり遊んで準備してほしいとの気遣いだったわけだ。
『ベヨネッタ』はPC(Steam)およびPS3/PS4(『BAYONETTA&VANQUISH』)/Xbox 360/Xbox One/Xbox Series X|S(後方互換)/Wii U/Nintendo Switch向けに発売中。『ベヨネッタ2』はWii U/Nintendo Switch向けに発売中だ。両作に現行機で触れるなら、Nintendo Switch版でプレイするとよいだろう。
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