極寒サバイバル『The Long Dark』にて有料シーズンパス導入へ。長年の無料奉仕から、さらなる未来への一歩

Hinterland Studioは4月29日、『The Long Dark』の今後のアップデート方針について発表した。『The Long Dark』サバイバルモードに有料DLCと「シーズンパス」方式を今年中に導入。未購入者も尊重していくようだ。

Hinterland Studioは4月29日、『The Long Dark』の今後のアップデート方針について発表した。有料ダウンロードコンテンツの先行まとめ買いが可能となる、いわゆる「シーズンパス」方式を今年中に導入しつつ、未購入者も尊重していくようだ。


『The Long Dark』は極寒のなかで生き残る一人称視点サバイバルゲームだ。プレイヤーは凍える極限環境のなかで生き残るために物資をかき集め、衣食住の確保に死力を尽くす。本作には3つのゲームモードがある。一日でも長い生存を目指すサバイバルモードと、困難な目標の達成を目指すチャレンジモード、そして終末の如き極寒世界の背景と生存者の姿を描くストーリーモードだ。今回の開発元公式ブログにおける発表によれば、このうちサバイバルモードについて、今後有料DLCを配信していく予定のようだ。

まず有料DLCについては、新しい地域やチャレンジおよびゲームメカニズムなどを含んだ内容になるとのこと。これらの有料DLCはシーズンパスのほか、単体DLCでの販売も実施するそうだ。ひとつのシーズンパスで、15か月~18か月分の定期的なコンテンツ配信が受けられるかたち。価格についてはまだ未定なものの、シーズンパスの価格は各DLCの総額から算出され、それぞれが公正な価格となるように決定される見込みだ。


ストーリーモードシーズン1「Wintermute」の残る1エピソードについては、事前の計画通り本作所有ユーザーたちに無料で配信されるとのこと。開発元Hinterland Studioは今回の発表記事にて、同スタジオが歩んできた10年間の道のりを振り返っている。また、本作は早期アクセス配信開始からは約8年間、正式リリースからも4年以上にわたって無料でのアップデートを重ねてきた。開発元は、有料DLCの配信がこうした慣例から外れることは認識しているとしつつ、ゲームを経済的に持続させるための判断とコメントしている。

『The Long Dark』は、数多くのコンテンツを長らく無料でプレイヤーに届け続けてきた。また昨年末にも、Mod連携機能の強化やストーリーモードとサバイバルモードを切り分けての開発効率化などの方針を表明。グラフィックの刷新や次世代機向けアップデートも視野に入れている(関連記事)。さらなる歩みを進めるにあたり、しっかりとした資金確保は重要だろう。有料DLCの内容などにも期待したい。

『The Long Dark』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに現在配信中。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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