銭湯ホラー『地獄銭湯』正式発表。古びた夜の町を舞台にした、チラズアート新作
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国内のインディーゲーム制作チームChilla’s Art(チラズアート)は4月26日、『地獄銭湯(The Bathhouse)』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamのストアページが公開されている。
『地獄銭湯』は、チラズアートが開発中のサイコロジカルホラーゲームである。本作の舞台は、和風の古びた銭湯だ。銭湯以外には、手入れの行き届いていない草木のはびこる公園や、年季の入ったアパートの一室などが登場。歴史を感じさせる古い町の中で、恐怖が描かれる。ゲームプレイの詳細は不明。ただしSteamのストアページによると、本作はウォーキングシミュレーターがベースになっているという。人気のない夜の町を1人巡り、時折パズルや謎と対峙しながら、物語を進めていくことになりそうだ。
要素としては、画面を荒く表示することで恐怖感を助長する、VHS風のフィルターが搭載されている。フィルターは、メニュー画面からオン/オフの切り替えが可能。スクリーンショットのような鮮明な3D空間か、フィルターのかかった世界かを選択できるわけだ。また本作はマルチエンディングが採用されており、プレイヤーが選んだ行動によって結末が変化する。
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本作を開発しているチラズアートは、兄弟でゲームを制作しているという国内のインディーゲーム制作チームだ。『事故物件』や『夜勤事件』など、2019年よりPC向けに短編ホラーゲームを精力的に配信。VTuberやゲーム実況者を中心に、支持を集めてきた。直近の作品としては、チラズアートは2022年3月に『閉店事件』をリリースしている。同作では、カフェで働く女性アルバイトが、店員としてドリンクを作り、現実味のある事件に巻き込まれる様子が描かれていた。Steamでは記事執筆時点で、555件のユーザーレビューの内、85%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。
『地獄銭湯』は、PC(Steam)向けに配信予定。チラズアートは、クリエイター向けのクラウドファンディングプラットフォームPatreonを利用しており、支援者向けにはベータ版の提供などがおこなわれている。