逆立ちパズルアクション『さかだちの街』Steamストアページ公開、2022年秋リリース予定。画面と視点を逆さにして重量操作


国内のインディーゲーム開発チーム丸ダイスは4月21日、『さかだちの街(Invercity)』のSteamストアページを公開した。本作は日本語および英語に対応し、PC(Steam/itch.io)向けに2022年秋にリリース予定。ストアページの公開にあわせて、ベータトレーラーも公開されている。


『さかだちの街』は、2つの重力操作を利用してステージを攻略する、パズルアクションゲームだ。本作の舞台では、ある日モノが空に落ちてしまう「サカダチ現象」が発生し、街がパニックに陥っていた。主人公は、そんな街の様子の取材担当に選ばれたリポーター。さかだちが大好きな彼女は、街のあちこちを取材しながら、サカダチ現象の謎へと迫っていく。


リポーターは、街で起こっている現象を利用して、取材を進めていく。彼女にはアクションとして移動とジャンプ、箱を押す力とさかだちが備わっている。プレイヤーがリポーターにさかだちをさせると、リポーターの視点が変化しサカダチ現象が発生。ステージに存在するブロックなど固定されていない物体が、一時的に空に向かって落ちていく。

もう一つ、ステージに設置されたボタンを押すと、今度は「サカサマ放送」と呼ばれる現象が発生する。画面が上下反転し、空が地面に、床が天井に変化。リポーターも含めて画面内のモノはプレイヤーの視点にあわせて下に落ちる。またリポーターがさかだちしていた場合には、ぶら下がっているように見えるため、天井にぶらさがっていたことになる。

本作では、サカダチ現象とサカサマ放送、2つの逆を利用してステージを攻略していくわけだ。リポーターにブロックの上でさかだちをさせて、ブロックと一緒に上に落下する。スイッチを押して画面を上下逆転させ、上に落ちることで足場の無い空間に入り込むなど、現象を使ってさまざまなステージを突破。見た目と重力にまつわるギミックが待ち受けている。


本作は、「Unity 1週間ゲームジャム」の第15回で公開された『さかだちの街』がベースとなっている。「Unity 1週間ゲームジャム」は、その名のとおり、ゲームエンジンUnityを使って1週間でゲームを作るゲームジャムだ。製品版の制作は、同ゲームジャムでの統合1位獲得をきっかけにスタート。ゲームジャム版の公開の後、同内容のアプリ版もリリースされているが、製品版ではほとんどの要素が作り直され、より洗練された内容に進化。有料PCゲームとして十分な品質とボリュームをもった作品として、リリースされるそうだ。

また本作を開発しているのは丸ダイス氏が代表を務める、国内のインディーゲーム開発チーム丸ダイスだ。過去作としては、リズムゲーム『密ですビート・ストリート』や一筆書き計算パズル『EQUALINE』、謎解きパズルADV『Treehouse Riddle』など、パズルゲームを中心にリリース。公式サイトによると、本作では同氏以外に、キャラクターアートなどをフチヌロー氏と宇野山むじ氏、パズルデザインをPuzzler K氏、プログラムなどをまっともぉん氏が務め、5名で開発が進められている。

さかだちの街』製品版は有料で、PC(Steam/itch.io)向けに2022年秋リリース予定だ。またゲームジャム版『さかだちの街』は、PC(itch.io)/ブラウザ(unityroom)/Android向けに配信中だ。




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