『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』発表、2022年リリースへ。20年前に人気を呼んだ、いわくありの美少女ゲーム

 

国内の美少女ゲームブランドNavelは4月16日、『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』を発表した。2022年にリリース予定。シナリオおよび脚本を王雀孫氏、キャラクターデザインおよび原画を西又葵氏が担当している。

『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』の関連作『それは舞い散る桜のように』は、国内の美少女ゲームブランドBasiLから2002年に発売された、18禁の恋愛アドベンチャーゲームである。主人公の桜井舞人は、私立桜坂学園に通う2年生だ。彼は北海道で暮らしていたが、1年前に幼少期を過ごした桜坂市へ戻り、桜坂学園で平凡な日常を送ってきた。

本編では、桜井舞人が春休み最後の1日を友人と過ごすシーンから物語がスタートする。5人のヒロインが登場し、彼女たちとの恋愛や愉快な日常が描かれていく。システムは、ノベルゲーム形式となっている。すなわち、文字と立ち絵やCGでストーリーを表現し、選択肢によって物語が分岐。複数のヒロインとの異なるストーリーが展開されるわけだ。

発売後は、プレイヤーから内容を高く評価された。主に美少女ゲームやアドベンチャーゲームを対象に、プレイヤーの感想を集めたサイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では、2124件のデータにより中央値で82、平均値で81点を獲得。緻密に練られた物語のほか、テンポのよいコメディ要素やヒロイン含めたキャラクターたちも魅力あり。そうした点が高い評価を獲得した。一方で、本作には未回収の伏線や謎が残されており、プレイヤーからは続編や完全版が長く待ち望まれてきた。なおBasiLからは、2009年に『それは舞い散る桜のように 完全版』がリリースされているが、同作の追加要素は攻略対象のヒロインを増やし、一部シナリオを加筆した程度にとどまっていた。『それは舞い散る桜のように』リリース後から望まれてきたストーリーの続きは、いまだ描かれていないわけだ。


『それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』は、美少女ゲームブランドNavelが制作する、20周年プロジェクトだ。前述のとおり、シナリオおよび脚本を王雀孫氏、キャラクターデザインおよび原画を西又葵氏担当している。王雀孫氏は、『それは舞い散る桜のように』や『俺たちに翼はない』などのシナリオを担当しているほか、近年では『プリンセスコネクト Re:Dive』の一部キャラクター設定やイベントストーリーを手がけている。

また西又葵氏は、『それは舞い散る桜のように』や『SHUFFLE!』を含め、多数の作品でキャラクターデザインや原画を務めてきた、イラストレーターである。Navelは、原作を手がけたBasiLスタッフを中心に設立し、『SHUFFLE!』シリーズなどを展開してきた。つまり本作は、『それは舞い散る桜のように』のオリジナルのスタッフたちが手がけているわけだ。長年の望まれてきたストーリーの続きや続編にも期待したい。

それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH-』は、2022年にリリース予定だ。




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