リメイク版『Dead Space』武器サウンドがオリジナル版に近づく。ユーザーの声を取り入れた迅速な対応
Motive Studioは4月14日、リメイク版『Dead Space』の武器サウンドに、さらなる改善が実施されたことを発表した。ユーザーからのフィードバックに迅速に対応して、武器サウンドはよりオリジナル版に近いものになるようだ。
オリジナル版『Dead Space』は2008年、Visceral Gamesが手がけElectronic Arts(以下、EA)から発売されたSFサバイバルホラーゲームだ。オリジナル版では惑星採掘船「USG Ishimura」を舞台に、主人公であるエンジニアのIsaac Clarke(アイザック・クラーク)の生き残りをかけた奮闘が描かれた。三人称視点で、銃だけでなく工具を応用した武器まで駆使してエイリアンの四肢を切断できるなど、独自の戦闘システムもゲームプレイの持ち味となっていた。
今回のリメイク版『Dead Space』は、EA傘下であるMotive Studiosが開発を担当。オリジナル版のゲームプレイを忠実に再現しつつ、ゲーム体験の質をさらに高める方針で制作されている。昨年9月には開発者によるライブ配信で、グラフィック面での進歩やゴア表現のリアリティ向上などが発表された(関連記事)。さらに、今年3月にはサウンド面での演出強化について詳細が明かされた。遮蔽物による音の減衰や反響をリアルタイムにシミュレートしたり、アイザックの疲れや負傷状況に応じて発話の音声までもが変化したりといった、没入感を深める作り込みが紹介されていた(関連記事)。
サウンド面の強化にあたって、本作を代表する武器であるPlasma CutterとPulse Rifleについても、内部の機構を感じさせる音が追加され、よりディティールの増した発射音へと強化。オリジナル版とリメイク版での、武器サウンドの比較動画も公開された。しかしながらこの動画には、「新たな武器サウンドでは、発射音の重みが増したことで普通の銃声に近づいてしまっている」「Plasma Cutterの特徴的なサウンドが失われている」などの意見がユーザーから寄せられていた。
Motive Studioは、これらのコメントを含むユーザーからのフィードバックを取り入れて、すぐさま武器サウンドのさらなる改善を実施。本日未明の公式Twitterに、オリジナル版・3月時点でのリメイク版・4月の最新リメイク版のサウンド比較を投稿している。
最新版では、Plasma CutterとPulse Rifleともにオリジナル版のサウンドに近づいていることがわかる。現実の銃声のような乾いた音が緩和し、よりエネルギー兵器らしさを取り戻したような印象だ。さらにオリジナル版サウンドに近づくことで、リメイク版では武器サウンドのディティールや、発射音の反響が強化されていることもわかりやすくなっている。
リメイク版『Dead Space』では、さまざまな強化がおこなわれる一方で、オリジナル版ファンの意見を柔軟に取り入れた開発がおこなわれているといえる。特に今回は、およそ1か月のうちにフィードバックに対応した改善がなされており、ユーザーの声がすばやく開発陣に浸透していることがうかがえる。なお、今回公開された動画は開発段階のものであり、最終版ではサウンドだけでなく、あらゆる面でさらなる強化が施されていることだろう。また、来月5月には、本作のアートデザインに焦点を当てた、さらなる新情報の発表がおこなわれる予定だ。
リメイク版『Dead Space』は2023年初め、PC/PS5/Xbox Series X|S向けにリリース予定だ。