国内のインディーゲーム開発チームyukilaboは4月12日、『ウミノオト』を配信開始した。対応プラットフォームはAndroidで、プレイ料金は無料。課金要素などはなく、一部要素に動画広告が採用されている。またiOS版が2022年5月にリリース予定とされている。
『ウミノオト』は、砂浜を歩いて貝殻を集める、貝殻拾いアドベンチャーゲームだ。本作の主人公である少女は、気がつくと海と砂浜だけの世界にいた。波は寄せては返し、浜辺には貝殻や流木が流れ着くものの、ほかには何も見当たらない。プレイヤーは少女を操作し、貝殻を収集。徐々に変化する景色の中で、謎めいた少女や世界の真実が明かされるそうだ。
波音が響く世界において、少女ができることは移動と貝殻拾いだけだ。世界には果てがあるので、探索できる範囲にも限界がある。そのため、プレイヤーは少女を走らせたり、ジャンプさせたりしながら波打ち際や砂浜を移動し、貝殻を集めていく。
本作では貝殻などを拾うと、拾った貝殻の種類に応じたポイントが獲得できる。集めたポイントは、画面右上のウミノオト交換所から新しい背景と交換可能。たとえば、1000ポイント支払ってヤマと交換すると、海の向こう側にヤマが現れる。交換所内には、ウミネコや砂浜に打ち上げられたボート、ミナトマチやオンナノコなど、多数の交換対象が並ぶ。貝殻を集めてポイントを稼ぎ新しいモノと交換することで、海と砂浜だけだった世界の景色や音が変化するわけだ。
ただし、交換したものが浜辺に出現しても、基本的には浜辺内に新しいモノがただ現れるだけである。拾える貝殻の種類こそ増えるものの、新しい遊びが追加されたり、行動範囲が大きく広がるわけではない。波の音を聞きながら、流れ着く貝殻を拾って回る。そういった雰囲気のある体験が描かれている。
また本作では、何らかの条件を満たすとエンディングに到達できる。ゲーム内テキストによれば、一部のアイテムや交換対象にはヒントが隠されており、エンディングでは物語の真実が描かれるという。動画広告を見ることで貝殻の出現率を上昇させ、ポイント獲得が効率化できるものの、後半の交換対象は必要ポイントが多めになっている。エンディングへたどり着くには、それなりの根気が必要になりそうだ。
本作を開発したyukilaboは、国内のインディーゲーム開発チームである。YouTubeの概要欄によるとチームメンバーは、企画やアニメーションなどを担当したyuki氏、モデリングやUIデザインなどを担当したHirokick氏、メインプログラマーを担当したつう氏の3名。本作がyukilaboの初作品となり、2021年6月頃からチームで制作を進めてきたそうだ。
『ウミノオト』は、Android向けに無料配信中。iOS版が2022年5月にリリース予定となっている。
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