漫画家の真島ヒロ氏は3月16日、『レベッカと機械ノ洋館』を配信開始した。対応プラットフォームはPCおよびブラウザ(ゲームアツマール)。ダウンロード版は、同氏による漫画作品「EDENS ZERO」の公式サイトにて、無料配信されている。
『レベッカと機械ノ洋館』は、謎の洋館を探索する、短編脱出アドベンチャーゲームである。真島ヒロ氏の漫画「EDENS ZERO」のレベッカが主人公として登場するものの、原作を知らなくても問題なく遊べるようになっている。
本作の舞台は、いわく付きの洋館だ。その洋館は、かつて資産家の住む邸宅だった。しかし、ある日暴走したメイドロボによる殺人事件が発生。以降、洋館には殺された資産家のおばけが徘徊しているのだという。本作の主人公レベッカは、全宇宙で流行中の動画配信SNSビーキューブで活動する、底辺動画配信者の少女だ。レベッカは動画を撮影するため、アンドロイドのハッピーおよびピーノと共に洋館を訪問。しかし撮影中に気を失ってしまい、気づけば地下牢に入れられていた。謎の洋館からの脱出を目指す、レベッカの活躍が描かれる。
レベッカは屋敷の外に出るため、まずは探索を進めていく。屋敷の中には、奇妙な仕掛けが多数用意されている。部屋の中を調べてカギや暗証番号を手に入れたり、パズルを解いたりなど、仕掛けをクリアすることで行動範囲を拡大。探索と共に屋敷に隠された謎や、レベッカたちが捕らえられた理由が描かれていくわけだ。
謎解きといっても、一つ一つの謎にはヒントがしっかり用意されており、プレイしやすく作られている。探索中には、レベッカが見つけた日記の続きを書き足したり、石を食べたりなど、おかしな行動の選択肢も多数登場。一部では、レトロゲーム風の表現も用いられており、屋敷の探索がコミカルに演出されている。そのほか4種類のエンディングやレベッカの着替え、イベントCGや収集要素、おまけのミニゲームも存在。短編の脱出アドベンチャーゲームとしてツボを抑えた作りになっており、原作を知らないプレイヤーでもしっかり遊べる作品としてまとまっている。
本作を開発したのは、漫画家の真島ヒロ氏だ。手がけた作品としては、「RAVE」「FAIRY TALE」など。現在は「EDENS ZERO」を週刊少年マガジンで連載中で、単行本19巻が2月に発売されている。漫画家として活躍中の同氏であるが、インタビューによるとゲームを作っては仲間内で楽しんでいたといい、本作も趣味で開発(電ファミニコゲーマー)。同氏の名義で公開される作品は初めてであるものの、作り慣れた遊びやすさがあることも、本作の特徴だろう。
『レベッカと機械ノ洋館』は、PCおよびブラウザ(ゲームアツマール)向けに無料で配信中。「EDENS ZERO」の公式サイトから、ダウンロードできる。
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