『エルデンリング』あなたの知らない(かもしれない)隠れた便利機能。地図やアイテムを最大活用し、商人倒し術で冒険を快適に

『エルデンリング』コミュニティでは、知れば得するさまざまな豆知識が共有されているようだ。その中には、意外と気づきにくい便利な機能や、冒険をより快適にするアイテムの活用法など、あなたのまだ知らない知識があるかもしれない。

発売から2週間が経った『エルデンリング』。王となる冒険の舞台である狭間の地は、とても広大でかつ濃厚だ。多くのプレイヤーが目指すべき黄金樹を目にしながらも、いまだ未開の地の探索に明け暮れていることだろう。そんな多くのプレイヤーが集うコミュニティでは、知れば得するさまざまな豆知識が共有されているようだ。その中には、意外と気づきにくい便利な機能や、冒険をより快適にするアイテムの活用法など、あなたのまだ知らない知識があるかもしれない。

探索が捗る地図活用法

たとえば、冒険で頻繁に利用する地図の活用法が共有されている。地図には各地で発見済みの休息地点となる祝福が表示され、選択することでその祝福へと瞬時に移動できる。いわゆるファストトラベル機能であり、狭間の地には至るところに祝福が設置されていることからも、目的地への移動時間を短縮する有益な移動手段といえる。しかしながらゲーム進行につれて、広大になった探索済みエリアから直接祝福を探し出すほか、ずらっと並んだ祝福一覧から目的の祝福を選択する術は少々手間に感じることもあるだろう。そこで活用したいのが、祝福のマーク機能だ。


祝福のマーク機能は、祝福一覧とは別途、お気に入りの祝福を個別にリスト化できるものだ。機能を使用する際は、まず地図を開いて祝福一覧を表示。そして好きな祝福にカーソルを合わせて右スティック押し込みでマークする。その後、祝福一覧で「表示祝福の切替ボタン(PS4/PS5版は△)」を押すことで、マークした祝福のみがリストとして表示されるのだ。マークした祝福は登録順に表示され、位置を入れ替えることも可能。頻繁に選択する機会のある祝福や、攻略場所近くの祝福を登録しておけば冒険が捗ることだろう。祝福一覧の地域切り替えが億劫に感じる場合は、地域ごとにひとつ祝福をマークしておくことでスムーズにエリア選択がおこなえる。各々が使いやすいようにカスタマイズして冒険の役に立ててほしい。

そのほか見落としがちな地図上の機能としては、祝福一覧表示中に「円卓に移動ボタン(PS4/PS5版は□)」を押せば、瞬時に円卓へと移動することができる。また地図上で左スティックを押し込むことで、現在位置にカーソルが戻る機能も地味に便利なので覚えておこう。


なお地図を詳細に表示するためには、地域ごとに地図断片を入手する必要がある。地図断片は街道の石碑近くにあり、未開放のエリアをよく見ると、うっすらと石碑マークが表示されている。そのマークを目印に地図を開放していくといいだろう。断片を入手したエリアの地図には、街道や建物が詳細に書き込まれる。街道近くには祝福が多く点在するほか、建物近くにはダンジョンが潜んでいることも多い。また地図上のオレンジ色で囲まれた洞穴のようなマークはダンジョンの存在を示している。これらの地図から得られる情報も活用しながら、未開の地を探索していこう。

アイテムにまつわる隠れ機能

冒険中にたった今、何のアイテムを入手したのか。分からなくなってしまったことはないだろうか。そんな時に活用したいのがアイテムのソート機能。メニュー下部の操作ガイドに表示されていないため、わりと見落としがちな機能である。利用する際は、アイテム関連のメニュー内にて左スティックを押し込もう。すると初期の「アイテム種別」とは異なるソート基準で、アイテムを昇順および降順に並びかえることが可能だ。

すべてのアイテム種別に共通して用意されているソート基準が「入手順」。入手した新たなアイテムを確認する際に活用したい。また武器などには重量や攻撃力、魔術および祈祷には使用スロットや消費FPといったように、個別のソート基準も用意されている。設定したソート基準はタブごとに記憶されるため、状況に応じて切り替えながら利用するといいだろう。


ちなみに戦闘中に活用したいのが、魔術/祈祷およびアイテム切り替えボタン(十字キーの上下)の長押し機能だ。対応ボタンを長押しすることで、記憶スロットおよび使用アイテムを初期位置へと瞬時に戻すことができる。たとえば使用アイテム1にあらかじめ聖杯瓶を設定しておけば、回復までの時間を短縮することが可能だ。この方法では誤って使用してしまうという場合は、ポーチのショートカットに登録するのもいいかもしれない。万人が重宝するHP回復の聖杯瓶とFP回復の聖杯瓶を個別に登録しておけば、誤って使用することも少なくなるだろう。プレイスタイルに応じてカスタマイズしてみてほしい。

アイテム効果を知って「YOU DIED」回避

狭間の地で生き残るためには、消費アイテムの効果も頭に入れておきたい。たとえば意外と便利なのが虹色石だ。虹色石は使用することで、七色に輝く石を地面に設置できる。その場が華やかになるだけではなく、うす暗い場所や透明な床などの道標として利用可能だ。また虹色石は、落ちると死んでしまうような高所から落とすと、音を立てて弾け散る性質を持つ。崖などから飛び降りたい場合に使用すれば、落下死しないかどうかの判断材料となるわけだ。一手間かかってしまうものの、死ぬかどうかの微妙な高所にて活用したいところ。


またアイテムには、その効果を勘違いしやすいものもある。たとえばヒビ壺や儀式壺などの容器。“敵に投げつけて”炎ダメージを与える火炎壺や、呪血まみれにする呪血壺といったアイテム製作に必要となる。ゆえに、投げつけると壊れてなくなってしまう消費アイテムだと勘違いされがちのようだ。しかしながら両者のアイテム説明文をよく見てみると、「壊れても、また復元する空壺」との説明がある。つまりは、敵に投げつけても空壺として戻ってくるのだ。懸念していた方は惜しみなく製作してもらいたい。

円卓のフィアに抱かれると入手できる帳の恩籠の効果も少々複雑だ。帳の恩籠は、FPを使用して一時的に強靭度を高めるアイテム。敵の攻撃から怯みにくくなるため、強敵戦において有効だ。ただし帳の恩籠にはデメリットもある。所持中に最大HPが約1レベル分減ってしまうのだ。アイテム説明文には解説がないため、その効果に気づきにくいといえる。帳の恩籠はフィアに抱かれる度に何度でも入手できるので、すぐに使用する予定がない場合は消費してしまおう。加えて冒険中は、能力強化/弱体化ステータスを示すアイコンもしっかり確認しておくといいだろう(関連記事)。

そのほかにも、アイテムの中には意外な効果を持つものが存在する。先述したソート機能も併用して、一度は入手したアイテムの説明文に目を通しておくといいかもしれない。各能力値などが何を示しているのか分からない場合は、ヘルプ(PS4/PS5版はメニュー内でタッチパッド押下)の項目ヘルプを参照してもらいたい。ちなみにヘルプ項目のメニュー説明表示中は、ゲームの流れが止まる仕様となっている。疑似的なポーズ機能としても利用できるだろう(関連記事)。

褪せ人が生み出した商人殺害術とは


各地で放浪している商人は、さまざまなアイテムを取引してくれる。それぞれ異なるアイテムを扱っており、頻繁に取引したい商人もいることだろう。ただし商人によっては、出会うまでの道のりが険しい者も存在する。そもそもどの商人が目的のアイテムを売っていたのか、忘れてしまうことも少なくない。そんな障害を取り除こうと、とある褪せ人によって狂気に満ちた術が生み出された。各地の商人を次々に殺し、店の商品を1箇所にまとめあげる“商人殺害術”である。

各地の商人は、攻撃して敵対後、殺すと鈴玉を落とす。その鈴玉を円卓にいる双子の老婆に捧げると、殺害した商人が売っていたアイテムを老婆が取引してくれるようになるのだ。結果として移動時間が短縮できるほか、商人のラインナップを把握しておく必要もなくなるため便利な術といえる。ただし注意したいのが、商人の中にはイベントに関わる人物も存在するため、殺してしまうとイベントが進行不可になってしまう恐れがある。メリットは大きいが、くれぐれも自己責任でおこなってもらいたい。何より良心が痛むので、取り扱いにはご注意を。


ちなみに商人との取引時、ルーンが少し足りない場合に黄金のルーンを使用して不足分を補うケースも多いのではないだろうか。この黄金のルーンは、売却した場合も使用した時と同量のルーンが得られる。商人が近くにいる際は、売ってしまった方が時短になるので覚えておこう。

協力マルチプレイの仕様を理解しよう

本作には、オンラインマルチプレイが搭載されている。大きく分けて協力/敵対/侵入/救援と、4種のマルチプレイが存在する。それぞれのマルチプレイの入口となるアイテムは、メニュー項目のマルチプレイから使用可能だ。このうち、自身の世界の攻略の手助けとなるのは協力マルチプレイである。

協力マルチプレイでは、最大3人のプレイヤーがホストの世界で共闘しながらエリアボス撃破を目指す。ホストとなる場合は、「鉤呼びの指薬」を使用して召喚サインを可視化。地面に可視化された金色の召喚サインを調べることで、最大2名のゲストを自身の世界に召喚できる。ホストとなって共闘した際は、共闘結果が自身の世界に記録される。つまりは、召喚したゲストに攻略を手助けしてもらえるのだ。
【UPDATE 2022/3/14 18:25】
ホスト時の使用アイテムについて修正

一方ゲストとなる場合は、「褪せ人の鉤指」を使用して召喚サインを書き、他の世界に召喚してもらうこととなる。共闘自体は呼び出されたホストの世界でおこなうため、自身の世界の攻略状況に変化はない。あくまでホストのお手伝い役として共闘することになるのだ。このホストとゲストの違いはしっかり理解しておこう。


なお各地のマルチプレイ状況は、地図上で「マルチプレイ状況表示ボタン(PS4/PS5版はL1)」を押すことでざっくり確認できる。地図上の青色の円のアイコンが協力マルチプレイ、赤色の円のアイコンが侵入・敵対マルチプレイの状況を示している。各アイコンの輝きがプレイヤーの多さを表しているため、マルチプレイをおこなう際の目安にしてほしい。

ちなみに、各地に点在するサイン溜まりを有効にしておき、「金の小偶像」を使用することで、近辺のサイン溜まりに一括して召喚サインを送ることができる。おおよそプレイヤーのいるエリア内が有効範囲となり、「褪せ人の鉤指」を使用するよりもマッチングしやすくなるわけだ。なおマルチプレイ合言葉を設定しておけば、同じ合言葉を設定したプレイヤーとだけマッチングする仕組みになっている。フレンドなどと協力プレイをする際に活用しよう。

現状は本作をソロプレイ中心に楽しんでいる方が多いことだろう。しかしながら協力マルチプレイでは、また一味違ったプレイフィールが味わえる。自身の旅は一呼吸置いて、他のプレイヤーと共に狭間の地を探索してみるのも一興だ。

以上のように、日々多くのプレイヤーの間でさまざまな情報が共有されている本作。これらの情報を活用することで、今まで以上に快適な旅が楽しめることだろう。これから褪せ人たちの冒険がさらに進んでいくことで、また新たな発見がありそうだ。




※ The English version of this article is available here

Tetsuya Yoshimoto
Tetsuya Yoshimoto

ニュース担当。国内を中心に日々トレンドを探求しています。新しいものや可愛いものが好き。

記事本文: 439