『エルデンリング』最新アプデ配信。PCおよびPS5版の重めの不具合が修正


フロム・ソフトウェアは2月26日、『エルデンリング』向けにVer.1.02.1アップデートを配信開始した。現在PC(Steam)およびPS5版に発生している不具合を修正する内容となっている。

『エルデンリング』は、2月25日に発売された、フロム・ソフトウェアの新作アクションRPGだ。本作は『ダークソウル』シリーズなど、同スタジオ過去作のゲーム性を引き継ぎつつも、戦闘を助ける新要素なども盛り込んでいる。また、マップ規模も大幅に拡大された。プレイヤーはどこまでも広がるオープンなフィールドを、霊馬にまたがり自由に駆け回ることが可能だ。

本作は事前メディアレビューにて記録的なスコアを獲得し、Steamでは発売直後に70万人以上のピーク同時接続者数を得るなど、好調な滑り出しだ(関連記事)。一方で、PC版についてはパフォーマンス面の問題が指摘され、PS5版はセーブデータに関する不具合が判明していた。これらの不具合はユーザーのほか、フロム・ソフトウェア側も認識しており、対応する旨が発表されていた。


今回のアップデートは、それらの不具合を部分的に修正するためのパッチとなっている。まずPC版では、本作が利用するアンチチートツールであるEasy Anti-Cheatが、Steamアカウントがマルチバイト文字のユーザー環境で起動せずゲームの動作に支障をきたす問題が修正されたとのこと。マウスによる視点操作時の、操作感度が高すぎた不具合も修正されている。また本作では、フィールド移動中などに、フレームレート(画面の描画頻度)が落ち込む現象が確認されていた。この現象は発生タイミングなどから、マップやアセットの読み込みが原因ではないかとも目されていた。本アップデートでは「ファイル読み込み負荷の調整」なる変更も盛り込まれており、パフォーマンス改善にも最初の一手が打たれたようだ。

そして、PS5版については、「特定の条件下でゲームが予期せず終了する不具合の修正」が実装されている。本作PS5版では、予期せずゲーム機本体の電源が切れた場合に、セーブデータが正しく保存されない不具合が発生している。そうした現象を改善、ないしはゲーム強制終了のリスクを減らして影響を緩和するための修正だろう。ただ、PS5版では、本アップデート適用後にゲームが起動しなくなるケースもユーザーから報告されているようだ。この場合は、ゲームを削除してから再インストールすると改善したとの声もある。

なお、フロム・ソフトウェアの公式プレイヤーサポートTwitterアカウントは、ほかの不具合などについても修正および改善作業を進めるとしている。対応に関する情報は、同Twitterアカウントで伝えられる予定だ。


『エルデンリング』はPC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。各プラットフォームのユーザーが安心して快適に遊べるよう、今後の対応にも期待したい。