『エルデンリング』初心者に贈る、攻略への手引き。気づいておきたい探索や戦闘のあれこれ

昨日2月25日に発売を迎えた『エルデンリング』。本稿では、新規プレイヤーたちに向けて、見落としがちと思われる知識や攻略法を紹介する。『エルデンリング』攻略に迷っている方の助けとなることを祈りたい。

昨日2月25日に発売を迎えた、フロム・ソフトウェア新作『エルデンリング』。本作は発売前から多大な注目を集めており、Steamにおいてさっそく70万人以上の同時接続プレイヤー数を記録(関連記事)。ゲーム性としても、オープンなフィールドへ舞台を移し、自由度を増した意欲作だ。

そのため、新要素や話題に心惹かれ、同スタジオ過去作に触れたことのない新規プレイヤーも『エルデンリング』の世界に飛び込んでいると思われる。そこで本稿では、そうした新規プレイヤーたちに向けて、見落としがちと思われる知識や攻略法を紹介する。『エルデンリング』攻略に迷っている方の助けとなることを祈りたい。
 

 
探索するにあたって知っておきたいこと

まず、どうしても越せない難所がある場合は、一旦忘れてしまう手もある。広大な狭間の地の探索は、本作のメイン要素のひとつ。探索でのキャラクター強化を目指してみるのも手だ。世界中に散らばるアイテムや戦闘に役立つ要素を収集するのも、勝利へ近づく道。本作にはマップがあり、世界の全容がざっくり描かれている。大まかながらも、建造物などの興味深いポイントはしっかり描き込まれているのだ。そうした地点には、戦闘を助けるアイテムなどが落ちていることもしばしばだ。また、地図外のエリアでも、地図断片が落ちている場所だけは示されている。新規エリアに踏み入る際は、まず地図断片を手に入れてマップを解禁すると、探索が捗るだろう。
 

 
本作では目立つポイントや興味をそそる地形には基本的になにかが用意されている。見た目で「行きたい」と思った場所にはどんどん突入してみるのが吉だ。壁面の出っ張りなど、危なげながらいかにも歩けそうな場所に、何らかの発見が待っているケースもある。

探索におけるほかの重要要素としては、NPCとの会話がある。本作のキャラクターたちは、会話の合間に「どこそこに何がある」などの重要なヒントをさらりとくれたりするのだ。一度の会話では挨拶だけで終わってしまったりするため、二度三度と繰り返し話しかけてみよう。ストーリーが進むごとに会話が変化するNPCもいるため、定期的に話しかけるのもよいだろう。また、彼らの発言は意外にも大きな意味をもつことも。得た情報はすぐに忘れがちなことも含めて、要点をメモしたり、会話をスクリーンショットに残したりすることをおすすめしたい。
 

 
そして探索を阻むのが、各所の敵たちだ。探索中におすすめしたいのが「敵の処理をさっぱり諦めて逃亡とアイテム回収に集中する」方法だ。敵の大群に襲われた時も、落ち着いて走って逃げれば意外と逃げ切れてしまう場合は多い。また、本作では死亡時にルーンを落としてしまうものの、アイテムは拾ってしまえば死亡してももったままだ。死を覚悟すれば、強敵の背後に隠された貴重なアイテムも倒さずして入手できるわけだ。ほかにも、ボスとの再戦への道を消耗を抑えて走り抜けてしまったり、難所を強引に突破して祝福を解禁するなど、“戦闘放棄”戦法の汎用性は高い。じっくり戦ってもだめな敵は、いっそ無視してしまおう。
 

 
戦闘にあたって知っておきたいこと

とはいえ、『エルデンリング』において戦闘は避けるに避けられない要素だ。特に、要所で立ちふさがるボスたちはシリーズ未経験者にとって(そして経験者にとっても)大きな課題となる。そうしたボスを相手取る上で、大切な要素が「観察と工夫」だ。本作のボスたちの多くは、攻撃チャンスとなる隙を晒す大技や、意外な弱点をもっている。

例として、序盤に立ちふさがるボス「忌み鬼、マルギット」は、大きく距離を取ると攻撃後の隙が大きい技を繰り出してくる傾向がある。前方が攻撃圏内となる危険な大技などは、歩いて背後に回り込み攻撃できることもあるのだ。飛び道具も放ってくるため油断は禁物なものの、近距離で戦うよりは幾分パターン化しやすいはずだ。また、ダンジョンボスなどでは、手数が多いものの怯みやすい者もおり、攻め手を緩めず勇気をもって攻撃するとあっさりと倒せる場合も。ただ、多くの場合は欲をかきすぎず、回避や防御の合間に攻めるのが基本となる。回避はローリングやバックステップのほか、打点の低いものはジャンプで避けられる場合もあるので試してみてほしい。
 

 
そして、是非モノにしたいチャンスが「致命の一撃」だ。ボスに攻撃を加えていると、「ダキャン」というような効果音とともに体勢を崩す場合がある。その際には、焦らず近寄って通常攻撃(強攻撃でない方)のボタンを押そう。ボスによって致命の一撃が決まるポジションは違うものの、人型の敵では基本的に前面から、大きな敵では頭や黄金に光っている部位でボタンを押すと決まりやすい。きちんと致命の一撃が発生すれば、特殊なモーションとともに大ダメージを与えられる。なお、致命の一撃のチャンスは、ジャンプ攻撃やタメ強攻撃などを決めると誘発しやすい。

ボスにはさらにそれぞれ特色があり、大仰な攻撃が意外にも盾による防御で凌げたり、騎馬状態だと与し易いボスなどもいる。また、乗馬ボス相手にあえて馬を降りて、小回りを重視してみるのも手だ。ほかには、人型の敵などでは盾の戦技「パリィ」が有効である場合もある。パリィは、敵の攻撃をタイミングよくいなし、致命の一撃チャンスを作れる技だ。やや慣れたプレイヤー向けではあるものの、一部ボスは完封できるほどの強力なテクニックである。これら一連のアドバイスは基本的に近接武器向けであるものの、慎重な観察とボスに合わせた攻め方の工夫は、遠距離武器や魔術/祈祷でも共通してボス攻略に重要となる。ボス相手に苦闘した際は、ぜひいろいろなやり方を試してみてほしい。
 

 
準備も戦闘のうち

さらに、本作はアクションRPGであるが故に、戦闘を有利に進める手段も豊富だ。たとえば、率直にレベル上げに励んだり、探索に励んで「鍛石」を集めて武器を強化するのもよいだろう。また、基本的な要素としては、本作のローリング回避には軽量・中量・重量の3種類がある。これは重量上限に対する、現在身につけている装備の重さで決定される。現在どの重量クラスになっているかは、ステータスや装備メニューの「装備重量」欄から確認できる。基本的には、軽量であるほど機敏になり、回避が容易になると考えてよい。

そして、旅の最中に拾った武器防具などを装備していると、装備重量が重量クラスになってしまったりする。また、素性「放浪騎士」にてゲームを開始すると初期に3種武具を装備しているため、そのままではやや重鈍なローリングだ。この場合は、ハルバードを装備から外して剣と盾のみにするなど、身軽にすることで回避を改善できる。また、ステータスのうち「持久力」を上げると重量上限が上がるため、こちらでも緩和可能だ。しかし、ステータス配分は慎重に考える必要もある。
 

 
というのも、本作ではステータスをまんべんなく振った場合、いわゆる「器用貧乏」に陥ってしまうケースがある。武器や魔術/祈祷にはそれぞれ利用にステータス要求があるほか、武器のダメージ性能にも「能力補正」としてステータス分が上乗せされるからだ。つまり、プレイスタイルに沿ってある程度ターゲットを絞って割り振ることが、戦闘力の効率よい強化に繋がるのだ。そして、HP上限を決め生存性に直結する「生命力」については、どのようなプレイスタイルでもある程度は優先して割り振ることをおすすめしたい。

そのほかのステータスの割り振り方としては、近接/遠距離武器を利用するスタイルであれば主に「筋力」と「技量」が攻撃力に繋がる。重い打撃武器などでは筋力が、短剣など軽量で素早い武器では技量が要求ステータスおよび能力補正として参照される傾向がある。また、双方高いレベルで要求される武器などもあるため、気に入った武器に合わせて割り振っていきたい。ただ、序盤では能力補正よりも武器の強化の方が火力が上がりやすい傾向があるため、要求ステータス以上は生命力に優先して振るのもよいだろう。また、攻撃時に消費するスタミナを上昇させる持久力も、不足を感じない程度に補っていきたい。

魔術/祈祷を中心とするスタイルであれば、発動に消費するFPを補う「精神力」が重要となる。そして、魔術を中心とするなら「知力」を、祈祷を中心とするなら「信仰」を、使いたい魔術/祈祷の要求ステータス値などを参考に振っていくとよいだろう。また、いずれのスタイルにおいても、大まかに火力と生存性を天秤にかけることになる。「黄金の種子」および「聖杯の雫」を使った聖杯瓶の強化とあわせて、基本的には生存性を優先していくのがおすすめだ。
 

 
なお、ステータスに関連しては戦灰システムにおける属性付与にも留意しておきたい。戦灰には「上質」や「鋭利」「重厚」などの属性がある。戦灰で武器に戦技を付与する際に、これらの属性も武器に与えることができる。そして、ステータスとの兼ね合いによってはダメージが下がってしまう場合もあるのだ。というのも、属性付与は単純な強化ではなく、前述の能力補正を変更する仕組みだからだ。そのため、ステータスの低い序盤は属性がマイナスに働きやすい。まずは戦技のみセットして属性は標準にしておき、ステータスの上昇に合わせて様子を見て利用しよう。

ほかには、所持ルーンの活用法がある。レベルアップまであとわずかで、敵と戦うのが怖い、あるいは億劫な時は「黄金のルーン」を消費して必要量を満たしてしまうのもよいだろう。また、レベルアップするほどではないものの多めにルーンをもっており、危険なエリアへ挑戦する際は、商人などで必要なアイテムや気になる物品を買って消費しきってしまうのも手だ。本作ではファストトラベルで安全に商人へ到達しやすいのも嬉しい点だ。

また、最終的には味方に頼るのも手段のひとつである。たとえば霊体召喚が可能なのであれば、積極的に活用したい。総じて耐久度や攻撃力などは控えめなものの、一時の囮としてだけでも非常に有用だ。また、いわずもがなオンラインでほかプレイヤーと協力すれば難易度は格段に下がる。オフラインや「鉤呼びの指薬」をもっていない場合でも、前述のマルギットなど一部ボスではNPCの協力キャラクターを呼び出せる場合がある。地面の金色のサインに注意しよう。
 

 
本稿では、基礎的な探索や戦闘要素について紹介した。もちろん、これらの知識を活用するも、頼らず自ら道を切り開いていくも、プレイヤーそれぞれの自由だ。広大な狭間の地を、思い思いの方法で駆け抜けてほしい。ただ、道に迷う褪せ人たちにとって、本稿がエルデの王になる導きとならんことを願うばかりである。

『エルデンリング』はPC(Steam)およびPlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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