Steamで、90%以上の破格値引は不可に。逆にちょっとだけの値引きにも制限


Valveは、今年3月28日よりSteamにおける割引ルールを変更する。同日よりゲームのセールにおける幾つかのルールが改定される。割引率の変更など、ユーザーにとっても気になる内容が盛り込まれている。2月頭時点でこの告知はおこなわれていたが、今改めて注目を集めている。

該当ページによれば、変更されるのは割引の実施間隔および値引率だ。まず、セール終了から次のセールを開始できるようになるまでのクールダウン期間が6週間から4週間(28日間)へと短縮される。クールダウン期間はMidweek Madnessおよび日替わりスペシャルなどのSteamストアページで紹介される割引にも適用。一方で、ストア全体で実施される旧正月、サマー、オータム、ウィンターの季節の大型セールについては例外となる。セール終了から28日経っていなくても、大型セールならば割引値で販売できるとのことだ。


しかし、発売およびローンチ割引終了後と、作品の値段変更後については、28日が経たない限り季節の大型セールでの割引販売はできないとのこと。また、セール中やセールを将来実施予定となっている場合は価格変更はできないそうだ。そして、発売元が調整する「カスタム割引」におけるセール実施期間については、2週間以上もしくは1日以下の期間は設定できなくなる。極端に短期や長期のセールはできなくなるわけだ。

また、注目したい点としては割引率にも制限がつく。具体的には、90%以上あるいは10%以下の値引率が設定できなくなるのだ。つまり、99%オフなどの破格値引きや、5%オフの少しお得なセールなどは3月28日よりできなくなる見込み。例として、現在Steamでは『XCOM 2』が94%オフの税込420円で販売中だ。こうした値引率にもお目にかかれなくなるのだろう。しかし、考えてみれば90%オフでも十分な破格といえる。残りの数%には涙を飲んで別れを告げるしかないようだ。

なお、値引率については、日本語版ページにおいては「以上/以下」英語版では「More than/Less than」と表記されている。90%/10%の値引率を含むか含まないか、ややニュアンスが異なるものの、本稿では日本語版表記に則っている。
【UPDATE 2022/2/21 12:50】
値引率表記について補足

Steamにおける割引ルール改定は3月28日より実施予定。また、次回大型セール「Steamサマーセール」は6月23日から開催予定だ(関連記事)。