『Battlefield 2042』次回アップデートが3月に延期へ。配信を予告した直後の延期
Electronic Artsは2月3日、『Battlefield 2042』次回アップデート「アップデート#3.3」について、配信時期を3月に延期すると発表した。また、発表に伴い小規模アップデート(Hotifx)も配信されている。2月1日のシーズン1延期発表にて、アップデート3.3は2月中旬~下旬に配信すると予告されていたが、直後に延期が告知されることとなった。
『Battlefield 2042』は、マルチプレイFPS『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズの最新作。だ。最大128人(PS4/Xbox Oneは最大64人)での大規模対戦が特徴。本作は昨年11月19日のリリース直後より、不具合の多さやパフォーマンス問題についての指摘がユーザーから続出。開発元が継続的なアップデートにより修正・改善を続ける状況となっている。また、過去作にあった要素の実装を求める声もあがっており、なかでも要望が目立っていたのが、ゲーム中でのプレイヤーパフォーマンスを表示する「スコアボード」だ。
現状の本作にもプレイヤーの成績を表示する要素はあるものの、内容は限定的だ。そこで、過去作からのファンたちは、敵のキル数などをシンプルに表示する「普通のスコアボード」を求めていたのだ。開発元もフィードバックに応じ、2月中旬から下旬にアップデート#3.3を配信し、そちらにてスコアボードを実装すると予告していた。しかし今回、残念ながら同アップデートは3月配信へと延期されてしまったわけだ。開発元は、延期した分の時間でアップデートのクオリティをさらに高め、追加の変更点も盛り込んでいくとしている。
今回の発表の直前には、全プラットフォーム向けに安定性を向上させる小規模アップデートが配信された。また、PS4/Xbox One向けには、安定性の問題で一時期取り下げられていたマップ「リニューアル」が復帰している。
『Battlefield 2042』は、前述の通りリリース直後から厳しい評価を投げかけられている。2月1日にはシーズン1も延期が発表されたほか、投資家向け収支報告でEA自ら「期待通りの結果ではなかった」と明言されるなど、苦境が続いている(関連記事)。また、同時に発表された計画では、3月中に実装予定の機能や、ユーザーの意見を積極的に取り入れる開発プロセスの実施も予告されていた。
そうした苦境は作品の評価にも響いており、記事執筆現在で本作は、Steamユーザーレビュー約9万3000件中70%が不評の「やや不評」ステータスとなっている。直近のレビュー約1万件に限れば、実に83%のユーザーが本作に否定的な「圧倒的に不評」状態だ。この背景には、山積した問題点にアップデートが追いつかない面や、年末年始に長らく更新を待たされたユーザーの不満もあるだろう。一方で、昨年には不具合を修正するはずのアップデートを原因として「マウス利用時に視点を左右に振れなくなる」との不具合が新たに発生していた(関連記事)。今回のアップデート#3.3延期の背景には、早く改善・修正を進めたい方針と、性急なアップデートでさらなる不満を招きたくないとのジレンマもありそうだ。
『Battlefield 2042』アップデート#3.3は、3月配信予定。延期により内容が充実するよう望みをかけたい。