『Apex Legends』新レジェンド、マッドマギーの戦術アビリティはドームシールドも貫通。ワットソンしか防げない凶悪ライオットドリル
来週2月9日に新シーズン「デファイアンス」が開幕する『Apex Legends』。コントロールモードやオリンパスの変化、バランスアップデートについては先日発表されたばかりだ(関連記事)。弊誌は、ひきつづき開催されたElectronic Artsによるメディア向けオンライン説明会に参加した。そこで発表された情報にもとづき、本稿ではまずキャラクタートレイラーが公開されたばかりの新レジェンド、マッドマギーの詳細情報をお伝えしていく。後半では、3周年をむかえる『Apex Legends』に対する開発者の思いや、Q&Aセッションについて紹介していこう。
注目の新レジェンド、マッドマギーについては公式サイトでも紹介ページが公開されており、人物像やアビリティについて知ることができる。開発者によるとマギーはニュージーランド系をイメージしており、ゲーム内でもキアオラ(こんにちは)、キアカハ(強くあれ)などのマオリ語を話すようだ。先日公開されたストーリートレイラーでも、処刑を目前に勇ましくハカを踊る姿が印象的だった(関連記事)。
アビリティの詳細について。パッシブアビリティであるウォーロードの怒りは、ショットガンを装備中に移動速度が上昇。また、ダメージを 与えた相手をごく短いあいだハイライト表示する。ハイライト表示はアビリティや武器など、どの方法でダメージを与えても発生するようだ。これらの能力により、後述のアビリティで大混乱をもたらしつつも、的確に相手を追跡して追いつめることができる。
戦術アビリティであるライオットドリルは、銃のような装置で障害物にドリルを撃ちこみ、裏側に炎を噴射して攻撃する。炎はテルミットグレネードに劣らない効果を発揮するとのこと。このドリル、建物の壁やランパートの増幅バリケードに加えて、なんと今まで無敵の防御を誇っていたジブラルタルのドームシールドをも貫通する。そのため、さまざまな遮蔽物から敵を駆りたてるのに非常に効果的なアビリティとなっている。プレイヤーに自分が隠れている遮蔽物の種類を考えさせる、という意図もあるようだ。
アルティメットアビリティであるレッカーボールは、射出されると軌道上にスピードブーストパッドと呼ばれる加速装置を設置しながら転がっていき爆発する。爆発までに壁にぶつかった場合は跳ね返り、敵に近づくとより早く爆発するとのこと。爆発のダメージは20と少ないものの、衝撃で方向感覚をにぶらせる効果があるようだ。加速装置は味方にも効果があるため、開けた場所でチーム全体を導くためのアビリティとなっている。もちろん屋内でも階段から転げ落とすなどの使い方で、大混乱をもたらすことができるだろう。
以上のようにマッドマギーは強力な新レジェンドとなりそうだが、ライオットドリルやレッカーボールはワットソンのアルティメットアビリティ、インターセプターパイロンの範囲内ですべて効果を失うという明確な弱点も存在する。ともあれ、新シーズンではマッドマギーの登場で、目まぐるしく変化するカオスな戦場を楽しめそうだ。
さて、日本時間では明日2月5日に3周年をむかえる『Apex Legends』。つづいては昨年末ゲームディレクターに就任したSteven Ferreira氏によって語られた、3年間の『Apex Legends』開発に対する思いについてご紹介しよう。
――― 『Apex Legends』の3年間において、開発チームがたどった軌跡を教えていただけますか?
Ferreira氏:
ローンチ時のことは忘れられません。私たちの予想を大幅に超えるご好評をいただいたんです。良い意味で不意を突かれたローンチでしたが、早急に対応すべきこと、適応すべきことがたくさんありました。それでも私たちは何とかすばやくリズムをつかんで、状況を理解できたと考えています。シーズンを重ねて我々が作り出したいゲームの構造も明確になっていきました。私たちは学び、適応しつづけてきましたし、今でもそれを続けています。それこそが”生きている”ゲーム『Apex Legends』の魔力と言えます。終わることがなく、開発においてゲームを革新し、学び、新しいことに挑戦しつづける機会に満ちあふれているんです。
新シーズンを迎えるたびに、プレイヤーたちが新要素を活用して遊ぶ様子にはいつも驚かされます。逆に、私たちの用意したものでプレイヤーが驚く様子を見るのも本当に楽しいです。『Apex Legends』は予告なしでいきなりローンチされたゲームですから、サプライズというのはこのゲームのDNAであり、私たちが愛してやまないものなんです。
――― 新シーズン「デファイアンス」で期待すべき新要素は何ですか?
Ferreira氏:
期間限定モードのコントロールは、『Apex Legends』にまったく新しいゲームプレイをもたらすことでしょう。9対9の対戦でリスポーンは無制限。マッチ中、好きなレジェンドやロードアウトにいつでも変えることができます。新たな武器や戦法を試す場にもできますし、バトルロイヤルモードとは違う技術も求められます。
また、前の数シーズンを振り返っていただければ、私たちがゲーム環境をくつがえすような調整でもためらわずにおこなっていることは明白だと思います。これは新レジェンド、マッドマギーについても同様です。彼女の攻撃性が環境にどのような影響をもたらすのかが楽しみです。
オリンパスについてはまず新エリア、フェーズドライバーによってもたらされる変化に期待しています。また、注目エリアの位置関係に根本的な変更をいくつか加えています。プレイヤーたちがどのように降下し、どのようにマップを移動するか、いままで学んできたことを取り入れて調整しています。また、移動手段の選択肢が数多く追加されていますから、快適で楽しく遊べるようになっているはずです。
最後に、開発チームに対しておこなわれたQ&Aセッションについてもいくつか紹介しておこう。
――― 次世代機版『Apex Legends』に関して何か情報はありますか?
Ferreira氏:
まもなく詳細情報が一気に公開される予定です。先ほど述べたとおり『Apex Legends』は”生きている”ゲームなので、次世代機の機能を活かして開発できるのは私たちにとって本当に素晴らしいことです。たくさんの新機能があり、毎シーズン追加されていく予定です。
まもなく訪れる次世代機についての発表を台無しにしたくはないので、ここまでにしておきます。楽しみにしておいてください。
――― Chad Grenier氏(前任のゲームディレクター)から受け継いだといえるものはありますか?
Ferreira氏:
Chadと私は当初から『Apex Legends』の方針を、リスクを恐れず革新性をもたらしつづけることに決めていました。バトルロイヤルゲームは『Apex Legends』以前にもありましたから、ApexにApexらしさを出すために新しい試みをつづけたんです。もちろん、私たちは『Apex Legends』のシューティングゲームとしてのあり方も模索しているので、革新性のみを追い求めているわけではありません。ただ、やはりApexの中核となるのはバトルロイヤルですから、いくつかの点で革新と再革新を追い続けてきました。Chadから受け継いだものは彼と私が常におこなってきた、前進しつづけ『Apex Legends』をバトルロイヤルとして刷新しつづけてきた姿勢に他なりません(関連記事)。
以上が、今回のオンライン説明会で発表された内容となる。次世代機版『Apex Legends』についての発表は非常に気になるところだが、まずは3年間の集大成ともいえる新シーズン「デファイアンス」を存分に楽しむことにしよう。
明日2月5日に3周年をむかえる『Apex Legends』。新シーズン「デファイアンス」は日本時間2月9日に配信予定。