人気の単語推理ゲーム『Wordle』がThe New York Timesに数億円規模で買収される。開発のきっかけとなった紙の傘下に

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The New York Times Companyは1月31日、単語推理ゲーム『Wordle』を買収したことを明らかにした。同作は今後、The New York Timesのサイト上に移転予定ではあるものの、プレイ記録は引き継がれ、引き続き無料で楽しめる見込みだ。
 

 
Wordle』は、英語圏を中心に絶大な人気を誇る単語推理ゲームだ。開発者は、米国ニューヨークを拠点とするエンジニアであるJosh Wardle氏。プレイヤーの目標は、日替わりで設定される5文字の英単語を解き明かすこと。入力したアルファベットが、単語に含まれており、かつ場所があっていれば文字背景が緑色に。単語に含まれているが、場所が違う場合は文字背景が黄色になる。そうしたヒントをもとに、6回の試行回数のなかで「本日の正解」を当てるゲームだ。 また、答えを明かすことなくSNSで自分の成績をシェアする機能もあり、世界的な人気の広がりを見せている。

そして1月31日、米一般紙The New York Timesなどを発行するThe New York Times CompanyはWardle氏より『Wordle』を買収したと発表した。買収額は非公開であるものの、「7桁台前半」すなわち少なくとも100万米ドル(約1億1500万円)以上であったと明かされている。同発表によれば、現在では毎日数百万人が『Wordle』を遊んでいるとのことだ。また、同紙が提供するワードパズルのサブスクリプションサービスNew York Times Gamesにも触れられている。しかし、『Wordle』については、現状では引き続き無料でプレイでき、ゲームプレイの変更の予定などもないとのこと。
 

 
実をいえば、『Wordle』の開発経緯とThe New York Timesの間には、浅からぬ縁がある。というのも、Wardle氏と同氏のパートナーであるPalak Shah氏は、パンデミックの最中の暇つぶしとして、同紙の提供するワードパズルにどっぷりとハマったそうだ。そして、Wardle氏はShah氏に楽しんで貰うため、2013年にお蔵入りにした『Wordle』のプロトタイプを再び形にした。最初はShah氏や親族だけで楽しんでいたものの、瞬く間に大人気ゲームとなったのだ(The New York Times)。つまり、The New York Timesがきっかけのひとつとなり誕生したアプリが、The New York Times Companyの傘下に入ったこととなる。

今回の買収を受けて、Wardle氏自身もTwitterアカウント上で声明を投稿している。同氏によれば、『Wordle』が広く人気を集め、多くの人々が話題の種としても同作を活用してくれる様子を嬉しく思っているという。しかしながら、あまりの人気ぶりは同氏にも、やや圧倒される部分があったとのこと。そのため、今回The New York Timesに運営を譲ることになったのは喜ばしいと伝え、『Wordle』誕生の背景に同紙の影響があったことにも触れている。また、同作は今後The New York Timesのサイトに移動するものの、Wardle氏の協力のもとで今までのプレイ記録なども引き継げるようにするとのこと。
 

 
『Wordle』はシンプルで軽量なゲームとはいえ、毎日数百万人のトラフィックをもつページを個人で維持するのは大変なことだ。広告や今後の運営形態などの懸念もあるものの、縁あるThe New York Timesの元に同作が移行したのは、Wardle氏の負担面を考えても歓迎すべきことだろう。『Wordle』の人気は高まる一方であり、有志制作による多くの言語版のほか、日本語版『Wordle』も複数登場している(関連記事)。また、「ポケモンの名前」など特定テーマに絞られた『Wordle』リスペクト作品も現れている(関連記事)。今後も同作が多くのファンに愛され続けるのは確かだろう。

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