ゲームブック風RPG『いのちのつかいかた』Steamにて2022年春早期アクセス配信開始へ。選択によって終着が変化する、呪われた兎の旅

PLAYISMは1月23日、『いのちのつかいかた』の早期アクセス配信を2022年春に開始すると発表した。『いのちのつかいかた』は、プレイヤーの選択によって執着が変化する、ゲームブック風マルチエンディングRPGである。

弊社アクティブゲーミングメディアのゲームパブリッシングブランドPLAYISMは1月23日、『いのちのつかいかた』の早期アクセス配信を2022年春に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、英語版の体験版も公開されている。なお本情報は、情報番組「PLAYISM GAME SHOW 2022」内で発表されたものだ。
 

 
『いのちのつかいかた』は、プレイヤーの選択によって執着が変化する、ゲームブック風マルチエンディングRPGである。本作の主人公ゴーシュは、一族の長の息子だ。ある日、ゴーシュは父の跡を継ぎ、新たな長になる予定だった。しかし、村に巨大な竜が出現。突如訪れた滅びにより、兎人の村は炎に包まれてしまう。同朋の悲鳴が聞こえる中、ゴーシュも死の淵にあったが、復讐に魂を焦がす彼には何かが取り憑くのだった。気づけば捕まっていたゴーシュは、以前はなかった怪力を手にしており、同じ牢屋に入っていたミーシャと共に脱出を目指す。呪いによって力を手にした主人公の生き様が描かれていく。なお、選択肢によって主人公の感情が変化するため、上記のストーリーは一例である。
 

 
ゴーシュとミーシャは、山賊のアジトから脱出するべく周囲の探索を進める。本作には、マップ上に探索ポイントが用意されており、場所を調べるとイベントが発生する。イベント内では、敵に対して正面から仕掛けるか、隠れてやり過ごすかなど、状況に応じた選択肢が登場。選んだ行動によってその後の展開が変化する。100面ダイスによる成否の判定も含めて、探索面はゲームブックやTPRG風のシステムとなっている。
 

 
本作の戦闘では、プレイヤーの技術次第で攻撃が回避できる。敵の攻撃時、ゴーシュの頭上にゲージと方向が表示される。タイミングよくボタンを入力すると、回避に成功。ダメージを受けずに、敵の行動が消費される。一方、入力に失敗すると、大きめのダメージを食らってしまう。回避方向は、ステータスのTEC依存で予測表示できる。攻撃の方向に関係なく、安定してダメージを減らせるガードも用意されている。また本作では、ターン開始時に3行動分のスキルを選択し、ゴーシュと敵が1ターンにつき3回行動する。

単純に聞こえるが、スキルの中には強力な分隙の大きなものが存在。隙を晒すことで防御力が低下し、回避が難しくなる。敵の大技の直後は攻め時でもあるなど、ターン中の行動によって状況が細かく変化するわけだ。回避アクションの緊張感と、駆け引きのある戦闘が本作の特徴の一つだろう。要素としては、任意のステータスを伸ばす成長システムや、クラスを成長させるシステムも導入。3段階の難易度も用意されている。
 

 

 
本作を開発しているのは、個人開発者のだらねこ氏だ。また本作のSteamストアページでは、長らくパブリッシャーが募集中となっていたが、今回の発表をもってPLAYISM(中国版は MedusasGame)がパブリッシングを担当することとなる。

『いのちのつかいかた』は、Steamにて2022年春に早期アクセス配信開始予定。過去のツイートによると、Nintendo Switch向けにもリリース予定とされている。また体験版は、SteamおよびDLSiteで公開中だ。




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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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