スクエニのカードRPG『Voice of Cards ドラゴンの島』、アプデにてスピード上昇オプション追加へ。体験版で不評だったテンポ改善なるか

スクウェア・エニックスは10月27日、『Voice of Cards ドラゴンの島』にて、ゲームスピードの上昇オプションを検討していると発表した。検討としているが、事実上の対応表明になるだろう。

スクウェア・エニックスは10月27日、『Voice of Cards ドラゴンの島』にて、ゲームスピードの上昇オプションを検討していると発表した。製品版でのアップデートが検討されている段階で、具体的なアップデート時期は未定。検討としているが、事実上の対応表明になるだろう。

『Voice of Cards ドラゴンの島』は、ヨコオタロウ氏がクリエイティブディレクターを務める、TRPGモチーフのRPGである。本作の舞台では、かつてドラゴンが現れ、人間たちを恐怖に陥れた。王国は総力をもってドラゴンと戦い、撃退に成功。戦いで深手を負ったドラゴンがどこかへと飛び去ったことで、平穏を取り戻したという。長い年月が経ったある日、王国にドラゴン復活の報が舞い込み、冒険者たちの戦いが始まる。

本作では、声優の安元洋貴氏が担当するゲームマスターの声によって作中の状況が描かれ、ストーリーが進行していく。また、ターン制の戦闘ではコマンドの代わりにカードを選び、フィールドやキャラクターがカードになっているなど、作中のほとんどの要素がカードによって表現されている。カード表現とゲームマスターの声によって進行する、アナログな趣のあるデジタルRPGというわけだ。


そんな本作であるが、9月24日の体験版配信後からは、SNS上などでテンポが悪い、動作がもっさりしているといった指摘があがっている。本作には、戦闘発生時に台とカードをセットする演出が挟まるなど、アナログな演出が多数採用されている。TRPGを遊んでいるような雰囲気は再現されているものの、同時に演出がテンポのスローさに繋がっていた。

10月4日に放送された「『Voice of Cards ドラゴンの島』TGS2021生放送」内では、ヨコオタロウ氏や齊藤陽介氏が出演。体験版プレイヤーからの指摘を踏まえて、ゲームマスターがカードをめくる速度を考慮しているといった趣旨の発言や、「世知辛い世の中なのでゆっくりゲームを遊んでもらおうという意味も込めて、一番良いだろうというスピード感でやっている」とコメントしていた。要するに、テンポ感も含めて意図されたものだったわけだ。しかし、そうしたこだわりはありながらも、体験版をプレイしたプレイヤーからの声に応えるべく、今回の告知がおこなわれたのだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=ph9Zlarkbgo&t=1960s


検討されているアップデートでは、スピードをあげてプレイできるオプションが追加予定。アップデート時期は現時点では未定。ただし、そうしたオプションをオンにしたとしても一部スピードがあがらない箇所が存在するほか、体験版への対応予定はないと明言されている。

Voice of Cards ドラゴンの島』は、PlayStation 4/Nintendo Switch版が10月28日、PC(Steam)版が10月29日に発売予定。通常版は税込3520円で各ストアからダウンロード配信される。




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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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