TYPE-MOONのビジュアルノベル『魔法使いの夜』が、ufotableにより劇場アニメ化。ティザーPVが公開中

アニプレックスは12月27日、『魔法使いの夜』の劇場アニメ化を発表した。アニメーション製作はufotableが担当。発表にあわせて、ティザーPVおよび公式サイトなどが公開されている。

アニプレックスは12月27日、『魔法使いの夜』の劇場アニメ化を発表した。アニメーション製作はufotableが担当。発表にあわせて、ティザーPVおよび公式サイトなどが公開されている。

『魔法使いの夜』は、TYPE-MOONが制作し、2012年4月にPC向けとして発売されたビジュアルノベルゲームである。本作の舞台は1980年代後半の日本の地方都市、三咲町だ。この街には不思議な噂があった。いわく「坂の上のお屋敷には、二人の魔女が住んでいる」という。メインキャラクターの一人である静希草十郎は、山奥から街へやってきたばかりの高校生。彼は、急に都会へ出てきたため“タイムスリップしたようなもの”であり、都会の豊かさに感心しつつ、少しずつ現代社会に順応しようとしていた。そんなある日、草十郎は夜の街で蒼崎青子の姿を目撃してしまい、現代に生きる魔法使いと魔女に関わることになる。

ゲーム『魔法使いの夜』の画像


本作ではシナリオを奈須きのこ氏、原画をこやまひろかず氏、スクリプトおよび演出をつくりものじ氏が担当。立ち絵や背景を使った演出によって、作中の静かな空気から動きのある戦闘シーンまで表現されており、ビジュアルノベルでありながら映像を見ているような体験が実現されていた。本作のアニメーション製作を担当するはufotableは、「空の境界」を含む多数のTYPE-MOON作品のアニメーションや、「鬼滅の刃」のアニメーションなどを手がけている。


また本作のストーリーは本作内で区切りがついているものの、発売当時の奈須きのこ氏へのインタビューでは「あの街と三人をメインにした物語はまだ続きがある」「たぶん全3部作ぐらい」と明かされていた(4Gamer)。その後、2部と3部については音沙汰がないものの、『月姫 -A piece of blue glass moon- 』が本当に発売された今なら、何か期待できるかもしれない。

TYPE-MOON関連では、2021年12月31日22時から「Fate Project 大晦日TVスペシャル2021」が放送される。番組内ではさまざまな作品の最新情報や初公開映像の公開が予定されているという。『月姫 -A piece of blue glass moon- 』のさらなる展開や『魔法使いの夜』の続編など、ゲームの新たな情報にも期待したいところだ。

「魔法使いの夜」は、ufotableにより劇場アニメーション化予定。ゲーム版『魔法使いの夜』は、TYPE-MOONからPC向けに発売中だ。




※ The English version of this article is available here

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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