『あつまれ どうぶつの森』最新アプデにて「全裸バグ」修正。裸は守られたが、島民たちは悲喜こもごも
任天堂は12月16日、『あつまれ どうぶつの森』にて更新データVer.2.0.4の配信を開始した。本アップデートでは、本編および有料追加コンテンツに関する不具合の修正を実施。特定条件下で島に配置した「FIXはしごキット」が消失してしまう不具合や、季節限定レシピが該当しない季節に表示されていた不具合などが修正されている。それら修正内容の中でも注目を集めたのが、奇妙な現象として広まりつつあった“全裸バグ”の修正である。
「全裸バグ」とはその名のとおり、どうぶつたちの衣装が消え、衣服の下がさらけ出されてしまう不具合だ。本作においては、数多くのどうぶつが何らかの衣服を着用しているため、通常は衣服の下は見られない。しかしながら12月上旬、無料追加コンテンツをひとしきり楽しんだのか、本格的にリゾートづくりに着手するユーザーが増えはじめたころに、「住民が衣服を着ていない」との奇妙な不具合報告が挙がりはじめたようだ。
この「全裸バグ」の発生契機には諸説があるものの、有料DLC「ハッピーホームパラダイス」を導入し、住民をマイデザインの衣装に着せ替える事がトリガーとなっていたようだ。本アップデート以前のバージョン(Ver.2.0.3)にて、有志の情報をもとに弊誌で検証したところ、一連の手順で全裸バグが再現されている。
手順としては、まずリゾート地の桟橋にいるニコに話しかけて完成済みの別荘を訪問する。そして訪問中の別荘内でamiiboカードを読み込み、別荘のお客様としてまだ別荘をつくったことのないどうぶつを呼び出す。その後、呼び出したどうぶつにマイデザインの衣装を着せるのだ。ここで一旦セーブしてゲームを終了する。その後ゲームを再起動。タクミのいる事務所のカードリーダーにて、先ほど呼び出したどうぶつのamiiboカードを再度読み込み、空きのリゾート地を指定して別荘づくりを提案する。すると、指定リゾート地へ別荘づくりに訪れたどうぶつが、なぜか全裸で現れるのだ。
こうした手順でなぜ全裸で現れるのかは定かではない。有志の推測によると、マイデザインの衣装を着せた際に保持される衣装に関するデータが、特定のセーブタイミングによって一部だけ消失してしまっていたようだ。
これら特定条件下で発生していた全裸バグが、今回のアップデートで修正される運びとなった。弊誌でも先述した一連の手順で確認してみたところ、最新バージョンではどうぶつがしっかり衣服を着用して別荘地に登場している。不具合が明るみに出てから わずか短期間で、明るみに出てはいけなかったどうぶつたちの裸が守られるかたちとなったわけだ。
このスピード対応に島民全員が喜んでいるはず。と思いきや、意気消沈した声を挙げる島民も見かけられる様子。というのも、全裸バグについては不具合ではあるものの、目に見える実害は報告されていなかった。そのため、あえて不具合を発生させるべく試行錯誤していた島民も存在していたようだ。普段は衣服で隠されているどうぶつたちの一部分をひと目見たいという思いがあったのだろう。そうした島民たちにとっては、少々残念にも思える修正内容だったのかもしれない。
とはいえ今回の不具合修正にて、どうぶつの着せ替え機能自体がなくなったわけではない。パニーの島の撮影スタジオあるいは「ハッピーホームパラダイス」のリゾート地では、島の住民またはamiiboカードのどうぶつたちを呼び出し、好みの衣装に着せ替えることができる。Ver.2.0以降では、過去に発売したすべてのどうぶつのamiiboカードに対応。さまざまなどうぶつたちの隠された一部分を覗き見ることが可能だ。
たとえばロドリーは、普段かけているサングラスをレンズが透き通ったメガネに変更すると、チャーミングなぱっちりおめめが現れる。またシャンクの黄色い帽子を変更すれば、帽子の下にフサフサとした白い毛並みが隠れていることが分かる。島の住民についても、着せ替え機能を用いることで、今まで気づかなかった細部に至るまでの作り込みに気づけるかもしれない。ぜひ好みの住民をさまざまな衣装に着せ替えて、隠された一部分を覗き見るとともに、裸よりも魅力的な姿に仕立ててもらいたいものだ。