『返校』『還願』開発元新作『九日 Nine Sols』発表。台湾ホラースタジオが作る『SEKIRO』風アクション

Red Candle Gamesは12月16日、新作ゲーム『九日 Nine Sols』を発表した。同スタジオ過去作とは打って変わって、激しい戦闘が大きな比重を占めるアクション作品となるようだ。

台湾のゲームスタジオRed Candle Gamesは12月16日、新作ゲーム『九日 Nine Sols』を発表した。同スタジオ過去作とは打って変わって、激しい戦闘が大きな比重を占めるアクション作品となるようだ。


『九日 Nine Sols』は、「『SEKIRO』風(Sekiro-lite)」を謳う2Dアクションゲームだ。本作では『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』のように、敵の攻撃を逸らす/弾くなどのスピード感あるアクションが繰り広げられるとのこと。道教のお守りや弓を使った攻撃や、強大なボスとの戦闘などの要素も盛り込んでいるそうだ。また、本作は「タオパンク(Taopunk)」なる世界観を背景としている。これは、サイバーパンク要素と、道教(Taoism)やアジア圏の神話を融合させた世界観とのことだ。また、本作のグラフィックは多くが手描きで作り上げられている。アートはアニメからの影響があるほか、カットシーンの描写については日本の漫画にも影響を受けているとのこと。

本作の舞台となるのは、ソラリアンなる文化の聖地New Kunlun(ニュー崑崙)。主人公は、かつて英雄だったという存在「Yi」だ。人間の子供によって目覚めさせられたYiは、「九日 (Nine Sols)」と呼ばれる支配者たちへの復讐の旅に出る。設定から察するに、おそらく今回公開されたキービジュアルの獣風の人物がYiなのだろう。また同ビジュアルでは、SF的な機械とアジア風の衣服や風景、そして死屍累々のバイオレンスが同居している。タオパンクなる世界観が、一体どのように描かれるのか大変興味深い。

本作を手がけるRed Candle Gamesは、ホラー作品を手がけてきたスタジオだ。同スタジオは台湾にて2015年設立。2017年にリリースした2Dホラーゲーム『返校 -Detention-』で好評を受けた。同作は映画やドラマなど映像作品展開もされファンの高い評価を受けたほか、本国台湾を中心に興行的成功も収めている。一方で、2作目となる『還願 Devotion』については、発売後高評価を得るも、アセットの一部に習近平国家主席を揶揄する表現が発見され販売自粛。現在はスタジオ公式サイトを通じて販売されている。しかし、同作については先ごろ映画化が報じられるなど明るいニュースも舞い込んだ(関連記事)。先ごろには開発中新作の映像もちらりと見せており、こちらが本作『九日 Nine Sols』だと思われる(関連記事)。


『九日 Nine Sols』の対応プラットフォームや発売時期は、現在のところ未定だ。続報に期待したい。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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