高評価ローグライク系パーティ構築RPG『ビビッドナイト』Nintendo Switch版発表、本日配信開始。ユニットを集めてシンボルを揃える、選択とジレンマ

国内のゲーム開発会社アソビズムは12月16日、『ビビッドナイト』Nintendo Switch版を発表し、配信開始した。『ビビッドナイト』は、ユニットを集めてシンボルを揃える、パーティー構築型ローグライクだ。

国内のゲーム開発会社アソビズムは12月16日、『ビビッドナイト』Nintendo Switch版を発表し、配信開始した。通常価格は税込1520円。1月3日23時59分までの期間は、10%オフのセールも実施される。なお本情報は、情報番組「Indie World 2021.12.16」内で発表されたものだ。
 

 
『ビビッドナイト』は、ユニットを集めてシンボルを揃える、パーティー構築型ローグライクだ。本作の主人公である王女アメリは、毎日こっそりとお城から抜け出し、白の館で宝石術を教わっていた。しかし、ある日アメリが白の館から戻ると、城内に人の姿が見当たらない。王国の人間たちは、黒の魔女によって宝石にされ、連れ去られてしまったようだった。アメリは王や民衆を助けるべく、黒の魔女がいる地下迷宮へと出発。小さな王女の戦いが幕を開ける。
 

 
アメリが足を踏み入れた地下迷宮は、毎回構造が変化するランダム生成のダンジョンとなっており、魔物たちが待ち受けている。道中で手にれた宝石に仲間として戦ってもらいながら、各階層の探索によって戦力を強化し、最下層に存在するボスを討伐するのが目的だ。なお地下迷宮内では、部屋の移動ごとにマナを消費する。基本的に下層へ移動するとマナは全回復するため、食料の概念があるわけではなく、計画的な探索を促される程度のものとなっている。

戦闘では、道中で入手した宝石ユニットのパーティーが、矢面に立って魔物と戦う。ユニットたちはターン毎に、自動的に通常攻撃やスキルを発動して敵を攻撃する。アメリ自身は、敵に直接ダメージを与える宝石や、味方にバフをかける宝石などを使用して、戦闘に参加。勝利すればお金が手に入り、味方ユニットが全滅するとゲームオーバーになってしまう。ボスとの戦闘も考慮すると、なるべくパーティーを強化しておきたいが、そこで重要になるのが「オートチェス」風のシンボルとユニットのアップグレードシステムだ。
 

Steam版のスクリーンショット

 
本作のユニットには、それぞれスキルとステータス、そして2種類のシンボルが設定されている。シンボルは、同じシンボルを一定数集めると、シンボルアビリティというバフが戦闘中に発動するものだ。たとえばシンボル「ブラウン」を持ったユニットを3体パーティーに編成すると、各ターン開始時に味方全体へ、攻撃してきた敵にダメージを与えるバフが付与される。ほかにもシンボルには、ターン開始時に敵へ物理攻撃力低下を付与する「ブルー」、敵の前から3体にダメージ倍率アップをかける「月」、発動しているシンボル数に応じて味方全体の最大HPをアップさせる「グリーン」など、多彩な効果が存在。発動しているシンボルアビリティによって、ユニットたちの強さが大きく変化する。

もう一つ、本作のユニットたちは、同じユニットを3つ集めるとアップグレード可能となる。アップグレードしたユニットは、ステータスが一回り成長。また通常、パーティー編成時にのみ機能するシンボルが、控えのメンバーに回したり、店で売却してしまっても、編成されているのと同じように機能する。
 

 
ステータスの底上げによるパーティーの強化と、シンボルアビリティの発動。双方の面から、なるべく多くのユニットをアップグレードしておきたい。しかし、アップグレードのために同じユニットを集め始めると、今度は手持ちの枠が足りなくなってくる。本作では、パーティーが最大6枠で、控えが通常6枠となっている。双方の枠を超えて宝石を所持すると、移動時に消費するマナが確率で増加し、マナが尽きれば移動ごとにパーティー全体がダメージを受けてしまう。

また地下迷宮内にある店では、ユニットを売買可能。店に並んだユニットのラインナップを更新すれば、その場でユニットをアップグレードして売却することで、枠を圧迫せずにシンボルアビリティを増加させられる。ただし、ラインナップの更新には費用がかる。さらにユニットの売却価格は1体ごとに固定なので、3体購入してアップグレード済みのユニットを購入すれば、2体分の費用を消費してしまう。本作ではどのユニットを獲得するか、どのようにシンボルを発動させるか、どこでリソースを使うかなど、常に選択を迫られるわけだ。ジレンマを抱えた悩ましいゲームプレイが、本作の特徴の一つとなっている。

またゲーム序盤では、誰でもプレイしやすい内容が展開される。クリア後には歯ごたえのあるダンジョンが登場。仲間のユニットやシンボルなどが異なる、白の魔女ゼオラもプレイ可能となる。
 

 
本作を開発したアソビズムは、スマートフォン向けに『城とドラゴン』『ドラゴンポーカー』を開発・運営してきた国内のゲーム開発会社だ。『ビビッドナイト』は、2021年5月27日にSteamで配信開始されている。リリース後に、クリア後コンテンツや倍速機能の追加(プレイ報酬によるアップグレードで可能に)、バランス調整などのアップデートが実施。プレイヤーの意見や要望を取り入れたこともあってか、Steamのユーザーレビューでは、1110件中92%のプレイヤーからの好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。プレイヤーからも好評な本作が、Nintendo Switchでもプレイ可能となったわけだ。

ビビッドナイトNintendo Switch版は、本日12月16日より通常価格税込1520円で配信中。Steam版も、同じく通常価格1520円で配信されている。また、iOS/Android版についても配信予定となっている。




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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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