『ポケモン』ダイパリメイクで「Get Wild」を演奏するユーザー現る。奪ったジムバッジで奏でる切ないメロディー


ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール(以下、ポケモンBDSP)』にて、名曲をゲーム内で演奏するユーザーが出現した。演奏を可能にしたのは、ジムバッジに仕込まれた“音”の要素だ。


『ポケモンBDSP』は、2006年にニンテンドーDS向けに発売されたRPG『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のリメイク作。本作にはシリーズ恒例の要素として、「ジムバッジ」が存在する。強力なポケモントレーナーであるジムリーダーを倒すと手に入る一種の勲章だ。ジムバッジはゲームプレイにも寄与するほか、眺めて楽しむのもよい。また、時間を経ると徐々に輝きがくすんでいくため、タッチ機能を利用してプレイヤーが磨くことも可能だ。磨いたバッジをタッチすると、澄んだ音色を響かせてくれる。

そんなジムバッジの澄んだ音色で、TM NETWORKの楽曲「Get Wild」を演奏するプレイヤーが出現し、話題となっている。「Get Wild」はアニメ「シティーハンター」エンディングテーマとして広く知られる名曲だ。アニメにおいては、エピソードの締めくくりで流れる場合が多かった。そのため、イントロが強く印象に残っている方も多いだろう。今回、そのイントロの主旋律を、『ポケモンBDSP』で奏でた動画が投稿されたのだ。投稿者は国内Twitterユーザーのすらも氏。同投稿は記事執筆現在、約3万リツイートされ反響を呼んでいる。

https://twitter.com/Slime_Eco/status/1462482812058025985

すらも氏が4枚のバッジをリズミカルにタップすると、流れ出したのは紛れもなく「Get Wild」のあのメロディー。牧歌的なポケモンから、大人の切なさが迸る旋律が流れている点も面白い。何より、美しい音色が意外なほど曲によく似合っている。「シティーハンター」主人公である冴羽獠のかっこいい場面が脳裏をよぎるほどだ。そして、4枚のバッジで見事な演奏ができたのは偶然ではない。ジムバッジの音色には、それぞれ音階が割り当てられているのだ。

『ポケモンBDSP』およびオリジナル版で手に入るジムバッジは、全部で8枚。筆者が分析したところ、これらのバッジには、「G#メジャー・スケール」と呼ばれる音階が割り振られているようだ。平たくいえば、ドレミファソラシドの音階にしっかり対応しているのだ。今回の「Get Wild」イントロ演奏に使われたのは、階名でいえば「ドレミファ」の4音。そして、それぞれの音は意外にも原曲からかけ離れている。それでも「Get Wild」に聞こえるのは、音階をそのままに「移調」しているからだ。具体的には、カラオケなどでキーを上げても同じ曲として聞こえるのと、同じ現象が起こっている。

なお、ジムバッジの音階およびバッジ磨きの要素は、オリジナルである『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』にも存在した。そして、今回のように演奏に利用するプレイヤーもいたのだ。例として、ゲーム実況者のレイえもん氏は、オリジナル版のジムバッジでポケモンセンターのBGMを演奏している。


こちらの動画では複数台での演奏を重ね合わせ、本格的な演奏がなされている。しかしながら、ジムバッジが8枚あれば8音がそろい、単体で相当なバリエーションの旋律が奏でられる。考えようによれば、ジムリーダーを倒すごとに演奏できるメロディーが増えていくのだ。今回の「Get Wild」に続き、新たな曲が奏でられるのを楽しみにしたい。

『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』は、Nintendo Switch向けに現在発売中。




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