人気ライフシム『Stardew Valley』開発者Eric Barone氏は10月22日、新作『ConcernedApe’s Haunted Chocolatier』（以下、Haunted Chocolatier）を正式発表した。期待を集める同作の要素を、早速『Stardew Valley』Modで一部再現してしまったユーザーが現れたようだ。
『Stardew Valley』はインディースタジオConcernedApeが開発した農場ライフシムゲーム。可愛らしいピクセルグラフィックと牧歌的な音楽で田舎の暮らしを演出しつつ、幅広い要素を盛り込んだ中毒性の強いゲームプレイが魅力だ。時間・資金・体力などのリソース管理やアクション戦闘など、プレイヤーに時間を忘れさせる要素が多数盛り込まれており、プレイヤーから高い人気を集めている。また、PC版では幅広いユーザー制作Modが公開されているのも嬉しい点。なお、ConcernedApeは開発者Eric Barone氏によるスタジオで、『Stardew Valley』本編は同氏がほぼひとりで制作した。
そんなBarone氏が今月10月22日に発表したのが、ファン待望の新作『Haunted Chocolatier』だ。プレイヤーは同作で幽霊城に住まうパティシエとなり、チョコレート作りとお店の経営に励むことになる。『Stardew Valley』からライフシム要素とアートスタイルを引き継ぎつつも、ゲームエンジンを変更して異なる趣向を施した作品になるようだ（関連記事）。本作トレイラーは、公開から約一週間となる記事執筆現在で150万回以上再生されており、ファンの期待と注目の大きさを示している。
新作発表の熱狂ゆえか、早速『Stardew Valley』内に『Haunted Chocolatier』を“再現”してしまうユーザーがあらわれた。Mod制作者兼YouTuberのEdu Anttunes氏だ。同氏が制作したその名も「Haunted Chocolatier」は、カカオの木を追加しチョコレートの調理を可能にするほか、新作トレイラーに登場した調度品などを追加する『Stardew Valley』向けMod。本作の目玉となる、チョコレートショップ要素を導入する狙いだろう。同Modではトレイラーの中で登場した床タイルや壁紙、大釜やオバケなどのグラフィックがほぼ完璧に再現されている。残念ながら追加されたオバケや設備は基本的に調度品扱い。しかし、新作を先取りしたお菓子屋さん遊びを楽しめる内容だ。
追加されたカカオの木は実際に機能し、アイテムであるカカオ（Cocoa）を生産する。カカオは、無糖のチョコレートに精製可能で、そこからミルクやヘーゼルナッツを加えるなど工程を経て、甘いお菓子アイテムのチョコレートが生産できる。作ったチョコレートは食べるとスピードや攻撃力にバフがかかる回復アイテムとなっており、多くのキャラクターの好物として設定されている。なかなか凝った設定がなされている印象だ。
Edu Anttunes氏は『Stardew Valley』関連の動画をYouTubeに多数アップロードしており、記事執筆時点で17万人のチャンネル登録者を集めている。今回のModについても話題作りのための即興Modだという見方もできるだろう。一方で、同氏は『Stardew Valley』ゲーム内に子どもたちが通う学校や新規NPCを追加する「Town School」など、かなり手の込んだModも制作しており、同作への思い入れも感じる。
『Haunted Chocolatier』は現在開発中。対応プラットフォームはPCで、発売時期は未定だ。未だベールに包まれたゲームプレイ詳細も含め、続報を楽しみにしたい。
