『Stardew Valley』開発者、ついに新作として『Haunted Chocolatier』をお披露目。チョコレートづくりライフシム

 

インディースタジオConcernedApeの設立者Eric Barone氏は10月22日、『ConcernedApe’s Haunted Chocolatier』(以下、Haunted Chocolatier)を正式発表。開発中のゲームプレイを映したトレイラーを公開した。牧場ライフシム『Stardew Valley』を開発したConcernedApeの次なる新作は、チョコレートづくりゲームになるようだ。


『Haunted Chocolatier』は、RPG/シミュレーションゲームだ。プレイヤーは幽霊城に住まうパティシエとして、チョコレートづくりに励むという。素材を集めておいしいチョコレートをつくり、それらをお店で売っていく。 お店は最初は小規模だが、どんどん大きくできるという。 ただ単にそのサイクルを繰り返すだけではないようで、たとえば素材集めにおいてはフィールドを散策したり、おいしいチョコレートを作るために街の人々と情報を交換したり、お店を営むにあたっては店内を装飾したりといった、幅広いアクティビティが楽しめるようだ。映像を見る限り、ロマンス要素なども見られ、『Stardew Valley』のようなライフシムゲームとして作られていそうである。前作とはどのように違うのだろうか。

Barone氏は、その違いについて説明している。『Haunted Chocolatier』は、新たな街へと引っ越しし、街の人々と関わりながら目標などを達成するという点で、『Stardew Valley』と似ているとコメント。しかしながら、世界観は前作とはかなり違うようで、『Haunted Chocolatier』はファンタジー色が濃いという。チョコレートの幽霊が登場するなど、魔法や幽霊などが題材になるようだ。一方で本作は怖いゲームではなく楽しいゲームになるとも補足している。なお前作と今作の世界観が同じかについては、いまは明かさないとしている。


またゲームプレイ面でも違いがあるようで、本作はよりアクションRPG色が濃いという。トレイラーを見てみると、プレイヤーが弓を使って敵と戦っているシーンが印象的だ。前作でも戦闘はひとつのコア要素であったが、それ以上に戦いは激しくなりそうである。そのほか、『Stardew Valley』では“確立された伝統”を守る必要があり、制約を感じていたそうだ。それはそれでよかったとしつつも、今作ではそうした制約から解き放たれ、さまざまな可能性を感じながら開発できているとのこと。なお本作はあくまでシングルプレイゲームとして制作されているそうだ。

『Haunted Chocolatier』の開発が始まったのは、1年前。Eric Barone氏が個人で開発を続けている。ビジュアルやUIは『Stardew Valley』に似ているが、ゲームエンジンは変わっているという。前作はXNA Frameworkを使いつつオリジナルのゲームエンジンを用いていたが、今作はC#とMonogameを使いゲームを開発しているそうだ。目標リリース日は、開発が初期段階にあることや自身にプレッシャーがかかるのを避けることを理由に、設定していないという。Barone氏はこれまではゲームのコアの部分に取り組んでおり、これからゲームに命を吹き込む“ソース”をつくる予定とのこと。つまり、まだまだ時間がかかるということだろう。現時点では、ゲームの価格は前作(1480円)以上にする予定がないことも明かされている。


Eric Barone氏はこれまで複数の新作に携わっていることを明かしていたが、『Haunted Chocolatier』がそのひとつになるようだ。『Stardew Valley』のかわいらしさはそのままに、新たな方向性への挑戦が垣間見える。これから順次情報が公開されていくようなので、続報を楽しみにしておこう。