Tango Gameworksは7月13日、開発中の新作アクションアドベンチャーゲーム『Ghostwire: Tokyo』の発売時期について、2022年初頭へと延期することを発表した。同スタジオ公式Twitterアカウントの投稿によれば、開発チームの健康の確保、およびクオリティアップ期間の確保が理由とのことだ。
『Ghostwire: Tokyo』は、Tango Gameworksが手がける新作アクションアドベンチャーだ。今年2021年中の発売を予定していたものの、今回の延期発表により来年初頭を待つことになった。ゲーム内の時代設定についても、リリース時期と同じく2021年の東京としていたが、その点について変更があるかどうかはいまだ不明だ。
本作の舞台は、謎めいた現象によって人口の99%が消失してしまった東京だ。今まで公開されたゲーム映像では、和風オカルトとサイバーパンクが融合したような魅力的な世界観が示されている。トレイラーでは都市伝説や陰陽道などのモチーフが盛り込まれており、おどろおどろしい印象のシーンもあった。そして、開発元Tango Gameworksはホラーゲーム『バイオハザード』の生みの親である三上真司氏が率いており、同スタジオでは『サイコブレイク』などのホラー作品を過去に手がけている。そうした背景から、多くのファンがホラーゲームを連想したことだろう。
しかし、本作はトレイラーから受ける印象よりも、かなりアクション体験に力を入れたもののようだ。昨年6月には、ウェブサイト上で『Ghostwire: Tokyo』のさらなる詳細が公開された(関連記事)。「格闘しながら呪術をあやつる」という、ユニークな戦闘の手応えに力を入れた内容であることが明らかになっていた。
本作のコンバットディレクターであるShinichiro Hara氏は、2016年リブート版の『DOOM』でアニメーションディレクターを務めていた人物だ。詳細公開と同時期に発表されたトレイラー映像では、パワフルで派手さを感じさせる戦闘シーンが展開されている。さらなる詳細については、上述の関連記事を参照されたい。
Tango Gameworksは前述のツイート上で、今回の延期の理由について「チーム全員の健康の確保」と「思い描くゲーム世界実現のための、さらなる時間の確保」を理由に挙げている。チームの安全を保ちつつクオリティアップを目指すための決断であれば、致し方ないことだろう。
『Ghostwire: Tokyo』はPlayStation 5/PC向けに、2022年初頭リリース予定。本作に携わるチームの健康と円滑な開発を祈りつつ、新たな情報公開を待ちたい。