国産サンドボックス『クラフトピア』シームレスマップ化発表。根本的な仕様変更により、広大に世界がつながる
国内のゲーム開発会社ポケットペアは7月10日、『クラフトピア』のシームレスマップ化を発表した。リリース目標時期は年内とされているが、現在さまざまな要素が検証中であり、2022年にずれ込む可能性もあるという。
『クラフトピア』は、ポケットペアが開発中のオープンワールドサバイバルアクションゲーム。釣り/農業/ハクスラ/建築/自動化/ペットシステムなど、多彩な要素が意欲的に盛り込まれている作品だ。
現在の同作では、マップが島単位で区切られている。アップデートにより島のバリエーションが追加されており、転移の祭壇で島を解放すると、灼熱の溶岩地帯から一面が白く染まった雪の世界まで、環境の異なる島々への訪問も可能である。しかし、異なる島へ移動する際には、必ず転移の祭壇を通らなければならず、擬似的なオープンフィールドの仕組みが採用されていたわけだ。7月10日に発表された超大型アップデート「シームレスマップ化」により、これまでの小さな島が複数ある世界ではなく、島同士がつながった大きな世界へと変化するようだ。
発表によると、ポケットペアはシームレスマップ化に長い間取り組んでいたという。なかなか成果がでなかったが、準備を積み重ねることで、今回の発表に至ったそうだ。以前のインタビューでポケットペア代表の溝部拓郎氏は、フィールドの仕組みについて「チーム内でも何度も議論して悩んでいます。何とかしたいと思いつつ、コンテンツの充実とどちらが優先か悩んでいる所です」と語っていた(参考記事)。しかし、プレイヤーからの要望もあり、根本の仕様を変更するシームレスマップ化へ向けて動き、今回の発表に至ったのだろう。
公開された開発中のフィールド動画内では、これまで個別の島として表現されていた異なるバイオーム同士が地続きになっており、シームレスマップ化が果たされている。動画では、マップを繋ぎ合わせただけの状態になっているものの、すべてのマップの見直しと再構成も開発中。また、これまでのバージョンは過去バージョンとしてプレイ可能になるそうだ。
『クラフトピア』はPC(Steam)にて早期アクセス配信中だ。また「シームレスマップ化」の本格的なリリースは年末を目標に進行中。ただし、全体的な仕様の整合性やプレイ中の負荷など、さまざまな要素が検証中であり、アップデートが2022年になる可能性もあるそうだ。