米国のデベロッパーNightdive Studiosは7月3日、開発中のリメイク版『System Shock』の新ゲームプレイ映像を公開した。ゲーム内エリア「Research」を探索する内容となっており、リメイク版で刷新されたレベルデザインが確認できる。ほかにも、銃撃戦やインベントリー管理、パズル要素など、リメイク版の手触りが想像できる内容となっている。
『System Shock』は1994年に発売された一人称視点RPGだ。FPSとRPGを融合させた作品として、『Bioshock』シリーズなどの源流ともなった本作は、海外を中心に高い人気を誇っている。本リメイクは、Kickstarterでのクラウドファンディングに成功しつつも、あまりにも多額の資金が集まったため開発規模が膨張。開発元Nightdive Studiosが一時開発休止を宣言するなど、紆余曲折ありつつも、粘り強い開発が続けられていた(関連記事)。今年2月にはデモ版が配信されており、今年夏のリリースに向けてファンの期待が集まっている。
今回のトレイラーでは、原作においてプレイヤーが2番目に訪れるエリアとなる Research でのゲームプレイ映像が確認できる。レベルデザインは原作同様に赤を基調としつつも、大きく高精細化されており、質感やディティールの向上に伴って没入感も増している印象だ。薄暗がりから現れるミュータントたちの姿も不気味で、原作に負けず劣らず緊張感のある体験ができそうだ。
トレイラーの最後では、両腕を持つ大きな二足歩行ロボットが襲いくる様子が見られる。筆者の記憶では、原作のResearchエリアでは、腕を持たないロボットが登場していた。登場ロボットが異なるのはリメイク版ならではの変更だと思われる。原作をプレイしたファンを楽しませるための工夫のひとつだろう。
リメイク版『System Shock』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)向けに、今年2021年夏の発売を予定している。本作の予約購入者には将来的に、『System Shock』シリーズ第2作目を再構築する作品『System Shock 2: Enhanced Edition』が無料で提供されるという。発売時期や対応プラットフォームは未定だ。
なお、Nightdive Studiosの許諾のもとに、別スタジオOtherSide Entertainmentが最新作『System Shock 3』を開発中だ。こちらも紆余曲折あったものの、テンセントの資本提供のもとで開発継続中と報じられている。いずれのタイトルについても、今後のさらなる情報発表に期待したい。