『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版が売上100万本を突破。旧作の移植としては異例のスマッシュヒット

ATLUS Westは7月1日、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版の売上が100万本を突破したと発表した。追加要素なしの移植版としては異例の売上を記録したようだ。

ATLUS Westは7月1日、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版の売上が100万本を突破したと発表した。オリジナルの発売から10年以上経過して発売されたSteam版が、追加要素なしの移植版としては異例の売上を記録したようだ。

『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は、2008年に発売されたPlayStation 2用RPG『ペルソナ4』をベースに、追加要素をプラスして2012年にPlayStation Vita向けとして発売された作品である。本作の舞台である田舎町の稲葉市では、奇妙な連続殺人事件が起こっていた。主人公は、親戚の家で1年間を過ごすことになり、都会から田舎へやってきた高校2年生。主人公は、雨の日の午前0時に映るというマヨナカテレビの噂や、異世界での奇妙な出会いをきっかけに自称特別捜査隊を結成。高校2年生としての青春を送りながら、町の裏側で起こりつつある大事件に仲間たちと挑んでいく。ペルソナを使って戦い、相手の弱点を突くと追加行動できるバトルシステムや、仲間たちとの絆を深めるコミュニティなど、『ペルソナ』シリーズらしい要素も導入されている。

また『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では、無愛想な少女マリーが新たに登場。近隣の沖奈市へ仲間たちと遊びに行くイベントや追加のストーリー、新規アニメーションも収録されている。Steam版では、ゲームとしての追加要素などはないものの、可変フレームレートやフルHD解像度、キーボード操作にも対応しており、PCへ向けた丁寧な移植がおこなわれている。なお、移植はアトラスのスタッフと、Preapp Partnersによって進められたようだ(関連記事)。


Steam版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では、2020年6月14日のリリースから、約1か月後の7月11日に50万本突破が報告されている。そこからさらに約1年かけて、100万本突破が達成された。アトラスの発表によると『ペルソナ』シリーズの売上としては、『ペルソナ5』の売上が320万本(2019年12月時点)、『ペルソナ5』に追加要素を収録した『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』が180万本(2021年6月時点)、『ペルソナ5』の後日談『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』が130万本(2021年4月時点)。シリーズ全体としても、1500万本のセールスが報告されている。Steam版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は、旧作のPC向けへの移植でありながら、新作にも匹敵する売上を達成したわけだ。

アトラスの親会社であるセガは2020年8月の決算説明会にて、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』の成功にふれつつ「今後も過去に発売した(『ペルソナ』)タイトルのSteamや新しいプラットフォームへの移植は積極的に進めたい」とコメントしていた。ほかの『ペルソナ』シリーズ作品のSteam版も、より期待できるかもしれない。

『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版は「Steamサマーセール」の対象となっており、7月9日までの期間は通常版が35%オフの1287円、デジタルデラックス・エディションが40%オフの1488円で販売中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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