『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のSteam移植は「アトラス主導」だった。海外会社には任せず、高品質な移植を達成

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先日、Steamにて電撃リリースされた『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』。配信直後からSteamの「全世界売り上げ上位」の首位に君臨し続けるなど、ロケットスタートを切っている。飛ぶ鳥を落とす勢いの同作であるが、Steam移植についてはアトラス主導でおこなわれたようだ。Persona Centralなどが報じている。


国産コンソールタイトルのSteam移植においては、海外の移植会社に外注されるケースが多い。たとえばセガヨーロッパによる『キャサリン(国内購入不可)』Steam移植は、オーストラリアのThe Eccentric Apeが担当。一般的に、社内チームのリソースは新作に注ぎたいという理由から、移植には外注が選ばれることが多い。海外では実績を多く持つ移植会社が増えてきており、Steam版の展開は海外支社が担当する場合が多いことから、海外移植会社に外注するケースが増えているわけだ。

しかし『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のSteam移植については、アトラスのスタッフが関わっているという。同作のエンドロール(ネタバレありなので注意)には、Steam版のディレクターとしてDaisuke Yajima氏、アートディレクターとしてSachie Tousuji氏、プロジェクトマネージャーとしてTakeru Ansai氏のクレジットが記載されている。Yajima氏は数多くのペルソナ作品に携わってきたプログラマーで、PS Vita版『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』ではフィールドプログラマーを務めている。Tousuji氏も同じくペルソナ作品に携わっており、PS Vita版ではインターフェースデザインリーダーを担当していた。


ビジネスプロデューサーとしては、Atsushi Nomura氏やYohsuke Uda氏が名を連ねる。Uda氏の名前は、通なアトラスファンの間では広報として認識されているだろう。アトラスQAチームのスタッフとしては、4名の名前がクレジットされている。そのほか、神奈川に拠点を置く開発会社Preapp Partnersの11名のスタッフが名を連ねている。はっきりとした体制は不明であるが、ペルソナチームのコアスタッフ数名を中心としつつ、Preapp Partnersと共に移植を進めたような形だろう。

『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版は、高品質な移植としてすでに高い評価を獲得している。テクスチャとジオメトリのディテールがオリジナル版から改善されているほか、数多くのPC向けオプションを用意。ウルトラワイドには流石に対応していないが、フルHDに対応。可変フレームレート対応で、ヌルヌルで八十稲羽市にて活動できる。アンチエイリアスや影表現、レンダリングスケールをカスタムすることができる。マウス&キーボードにも対応しており、日本語・英語両音声を収録。値段も1980円と安価(海外Vita版と同価格)。オリジナル版も高評価であったが、PC移植の品質・価格も相まってSteamレビューは早速「圧倒的に好評」となっている。

海外会社に移植を外注するケースにも多くの成功例はあり、そうすることでリソースを新作に注ぎ込めるなら間違いなく合理的な選択のひとつになる。一方で、アトラス自身が移植を率先したという背景は、今回の移植における丁寧さを裏打ちしている。外注も内部主導も、どちらも移植における有力な選択肢である。いずれにせよ、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版はPCユーザーに寄り添って果たされた移植であることは間違いないだろう。

『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版は1980円で販売中。アートブックやサントラを同梱したデジタルデラックスエディションは、2480円で販売中だ。

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