スクウェア・エニックスは4月13日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)のパッチ5.5「黎明の死闘」を配信する。昨年12月7日に公開されたパッチ5.4「もうひとつの未来」以来4か月ぶりの大型アップデートである本パッチは、2021年秋発売予定の大型拡張ディスク「暁月のフィナーレ」前の最後のメジャーパッチとなる。なお、メインストーリーは大型拡張前最後のパッチとしては通例となった分割式で、5月下旬配信のパッチ5.55で後編が公開される予定だ。
本記事では公開されたパッチノートをもとに、パッチ5.5「黎明の死闘」の見どころを紹介する。
新たなメインクエスト
原初世界へと帰還を果たした「暁の血盟」の仲間たちは、テンパードの治療法を確立し、これまで蛮族と呼ばれてきた異種族との真なる融和に向けて大きな一歩を踏み出す。しかし、その裏で世界に「終末」をもたらさんとする者たち……アシエン・ファダニエルら「テロフォロイ」が動き出す。各地に突如現れた不気味な塔の正体は明かされるのだろうか。
YoRHa: Dark Apocalypse
『NieR』シリーズとのクロスオーバーコンテンツ「YoRHa: Dark Apocalypse」に、ラストとなる第三弾「希望ノ砲台:『塔』」が実装される。『NieR』シリーズの生みの親であるヨコオタロウ氏が手掛けるストーリーもいよいよクライマックス。アライアンスレイドのクリア後は、ストーリーに関わるウィークリークエストも実装される。週に一度ずつ、コメラの村の住民のお手伝いをすることでストーリーが進行するようだ。
また、気になる報酬画像も公開されていた。2Bと9Sと同じものと見られる髪型だ。入手方法は明かされていないが、クエストかアライアンスレイドに関係すると思われる。また、第一弾と第二弾のアライアンスレイドである「複製サレタ工場」「人形タチノ軍事基地」の報酬獲得方式が変更となっており、レアミニオン「ポッド316」「オートマトン2B」や譜面など、人気の高かった報酬が獲得しやすくなるようだ。
新たなクロニクルクエスト/討伐・討滅戦
新たなクロニクルクエストとして、「ウェルリト戦役」に最終章が追加される。また、ウェポンシリーズ最後の1体であるダイヤウェポンも登場し、「ダイヤウェポン捕獲作戦」として対峙することとなる。これまで「破壊作戦」として対峙してきたウェポンシリーズから一転して、ダイヤウェポンには捕獲を目的として挑むこととなるようだ。シドが用意した新たなる秘策に乗り込み、ウェルリト戦役の完結を見届けよう。
ジョブ関連調整
パッチ5.5ではジョブ関連の調整が行われる。とはいえ、高難易度レイドの実装はないためアッパーのみの調整となっているようだ。戦士と竜騎士は基本コンボに関わるアクションの威力が上昇しており、純粋な火力強化となった。暗黒騎士は英雄の影身にグリットスタンスの敵視上昇効果が反映されるように。モンクは金剛の極意の使い勝手が向上し、プレイフィールが改善。学者は士気高揚の策の消費MPが100減少している。
南方ボズヤ戦線における調整
5月下旬に配信されるパッチ5.55でのセイブ・ザ・クイーンアップデート前に、南方ボズヤ戦線にも調整が加えられる。インスタンス内で挑むことができるNPCとの一騎打ちバトルは、かねてから抽選確率の問題でプレイヤーから不満の声が上がっていた。その対応としてパッチ5.5からは新たに「勇敢度」のパラメータが実装される。一騎打ちに参加申請を行うごとに勇敢度が蓄積されていき、この数値が高いほど一騎打ちに当選しやすくなるようだ。勇敢度は一騎打ちに一度当選するとリセットされる。
また、インスタンス内のプレイヤー数が少ない場合にスカーミッシュやクリティカルエンゲージメントの攻略が難しくなる問題にも対応がされている。スカーミッシュ発生時よりもプレイヤーの戦力が少なくなった場合はモンスターに「油断」ステータスが付与され、敵の被ダメージが上昇。効果量はプレイヤーの参加人数に応じて動的に調整され、デバフ欄のスタック数から判断できるようだ。また、クリティカルエンゲージメントでは参加者数が少なかった場合、参加者に超える力が付与されるようになる。
大規模決戦コンテンツである攻城戦の発生頻度についても調整がかかる。スカーミッシュやクリティカルエンゲージメントをコンプリートすることで、発生までの時間が短縮されるようになる。これまではインスタンスごとにおよそ1時間に1回だった攻城戦だが、発生間隔が最長でも1時間の不定期発生となる。「お城の発生時間」を聞くプレイヤーを見る機会は少なくなりそうだ。また、マウントのスピードアップアイテムの追加など、細かな調整も行われている。
「漆黒のヴィランズ」最後のメジャーアップデートで、大型拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」に向けて走り出した『FF14』。実装内容の詳細はパッチノートをご覧いただきたい。また、本日15時からはプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏による「パッチノート朗読会」も放送される。パッチ前のひとときを朗読会とともに過ごしてみてはいかがだろうか。
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