オープンワールド工場建設シム『Satisfactory』大型アプデ「Update#4」配信開始。ホバーパックや窒素ガスなど、新要素や変更点をチェック
Coffee Stain Studiosは3月17日、オープンワールド工場建設シミュレーション『Satisfactory』の約1年ぶりの大型アップデート「Update#4」を配信した。これまで数分程度の動画で小出しにされてきたUpdate#4の情報だが、配信開始とほぼ同時に公開されたパッチノートでついに全容が明らかとなった。
パッチノート動画ではCoffee Stain StudiosのコミュニティマネージャーであるJace Varlet氏とSnutt Treptow氏がコミカルな演出を交えてUpdate#4の内容を紹介している。解説は英語となるものの、YouTubeの日本語字幕機能に対応しているため、内容は理解できるだろう。ちなみにこの翻訳、たびたびJace氏が挟むスペイン語までしっかりと訳されているほどの高クオリティである。
Update#4では、Tier 8のマイルストーンが実装。新たな資源「窒素ガス」や装備品、クラフト施設などが追加された(関連記事)。パッチノートで明らかになった目玉アイテムとしては、ドローン関連の設備、照明、ホバーパック、粒子加速器などが挙げられる。
ドローンは長距離の原料輸送を目的に設計された設備だ。一度に大量の輸送を行うことはできないものの、マップ上を素早く移動することができる。ドローンパッドを設置するだけで稼働させることができるため、レールを敷く必要のある列車や、自分で運転しなければならないトラックよりも運用しやすいのも魅力と言えるだろう。ドローンは燃料としてバッテリーを消費し、ドローンパッドに資源とバッテリーを接続することで自動的に稼働してくれる。
また、室内向けの大型天井灯、屋外向けのスポットライト、街灯の3種類の照明が追加される。Update#4以前の『Satisfactory』では工場を明るく照らせるような設備は実装されておらず、工場夜景的な景観を作ることは難しかった。照明設備は色と明るさを設定することもできるため、工場を思い思いに彩ることが可能となる。
ホバーパックは新たな装備品として実装され、身につけることで飛行と滞空が可能となる。電力は近くの電柱や建物のコネクタから無線で消費し、飛行しながら建設を行うこともできる。速度が出るわけではないことと電力を消費することから移動には適さないものの、施設の見回りや高所での作業に役立つ装備となりそうだ。また、移動手段としては新たにジップラインも実装され、電柱間を高速で移動することも可能となった。
生産設備として量子加速器も登場する。電力消費は大きいが、Update#4では電力周りの仕様が変更となり、発電機が常に最大出力で稼働するようになった。余剰の電力は新たに作成可能となった電力貯蔵施設で貯蔵できるため、これらをうまく使って電力をやりくりすることで量子加速器を運用する必要がありそうだ。量子加速器からはプルトニウムペレットが生産できるほか、プロジェクトの進行に必要な「核パスタ」を作成することができる。
生産関連のバランス調整も行われ、ボーキサイトとアルミニウムを含むすべての生産ラインに調整が加えられている。ボーキサイト関連は特につまずくプレイヤーが多かったことが過去投稿された公式動画でも伝えられていた。また、原子力関連の生産ラインはバランスが取り直され、ウランペレットが削除されている。なお、Update#4以前のデータでこれらの設備を設置していた場合は工場が稼働しなくなることもあり、その際は生産ラインの移築が必要となる。
そのほかにも建物の設定がコピー&ペーストできるようになるなど、細かな調整やUIの変更、最適化やバグの修正なども行われている『Satisfactory』のUpdate#4。全容を記したパッチノートはYouTubeに投稿されたパッチノート動画とredditにて確認してほしい。『Satisfactory』はSteam/Epic Gamesストアにて配信中だ。