スクウェア・エニックス/People Can Flyは3月5日、『アウトライダーズ』体験版のダウンロード数が200万を突破したと発表。2月26日の配信開始からおよそ1週間での数字である。Steamでは配信初日にピーク時同時接続プレイヤー数3万6000人台を記録しており、一定の注目を集めていることがうかがえる（Steam Charts）。ただプレイヤーからは不具合や一部仕様に関する意見も多数寄せられており、このたび開発陣がredditにて今後の対応予定内容を発信した。その中では、カットシーン中のカメラシェイクについても触れている。
現在の体験版では、カットシーン/会話シーン中とにかくカメラが揺れる。臨場感を高めるといった狙いがあるとは思うものの、アクションシーンだけでなく静かな会話シーンにおいてもカメラが揺れに揺れるため、一部のプレイヤーを悩ませていた。ゲームプレイに影響するものではなく、そこまで大きな問題ではない。とはいえ、「なぜこんなに揺れているのか」気になって集中できない状態が続くと、不満の声を発したくなるのも無理はないだろう。
※『アウトライダーズ』体験版のカメラシェイクに難色を示す、海外ゲームレビュアーのSkill Up氏
カメラシェイクを軽減してほしいという要望があることは開発陣も認識しており、どのような対策が可能か調査中であると、前述のredditスレッドにて伝えている。体験版配信開始時点ですでに発信していたが（関連記事）、このたび改めて言及した形となる。現在カットシーン/会話シーンで設けられている30fps制限を取り払うだけでも、カメラの揺れによる影響は軽減されるだろうとのこと。それ以外の対策についても、検討が進められる。
もちろん、改善が予定されているのはカメラシェイクだけではない。体験版の配信期間中には、モーションブラーのオン/オフ切替機能追加、マッチメイク時間の短縮、プラットフォーム別の不具合修正も計画されている。また日本時間3月5日深夜にはメンテナンスを実施し、いくつかの仕様変更・バランス調整が適用される。具体的には、ガウス（ボス）との2回目以降の戦闘時にはガウスの体力を引き上げるという。繰り返し遊んでもチャレンジングな体験になるよう、調整を施すとのことだ。
体験版では、いくつかの戦利品ファーミング対策も実施される。ショップ/ベンダーがエピック装備品を販売しないように変更するほか、チェストからレジェンダリー装備品が出ないように仕様が変わる。そのかわり、サイドクエストを周回した際、報酬としてレジェンダリー装備品がドロップし得るように変更するとのこと。これらはあくまでも体験版での変更だ。体験版のセーブデータは製品版に引き継ぐことが可能。ゆえに今の段階からレジェンダリー装備品集めに励んでいるプレイヤーも存在する。開発陣としても、それ自体は問題視していない。あまりにも簡単にファーミングできてしまう点を直していく意図となっている。
そのほか製品版の配信に向けては、マッチメイク機能やカバーリングシステムの改善、インベントリーからアイテムが消えてしまう問題の修正、チーター対策にも取り組んでいると説明されている。
『アウトライダーズ』は最大3人Co-opに対応した三人称視点アクションRPG。異星エノクにやってきた人類は、荒廃した地にて物資を奪い合うため争いを繰り広げていた。そんな中、先遺隊「アウトライダーズ」の一員である主人公は、とある異変を機に超能力を宿すことに。授かった力を使い、人類の未来をかけた冒険に挑む。
カバーシューターとしても遊べるが、クラス固有スキルを駆使してガンガン前に出て攻めるような、アグレッシブなプレイスタイルを報いる仕組みになっているのが、本作の特徴だ。ハック・アンド・スラッシュ型のアクションRPGとして、スキルと武器パークの組み合わせを考える楽しさを、体験版（ゲーム序盤）から味わえる。選択できるクラスは、炎を操るパイロマンサー、時空を操るトリックスター、岩をまとうタンク型のデバステーター、タレットや重火器を使った後方支援を得意とするテクノマンサーの4種類。それぞれ固有スキルだけでなく体力の回復手段も異なる。
現在配信中の体験版では、ゲーム序盤の数時間分をプレイ可能。4クラスとも試すことができる。なおクロスプレイに対応しているため、ほかのプラットフォームで遊んでいるフレンドと一緒に戦うことも可能だ。もちろんランダムマッチメイク機能も存在する。
ルートシューターと呼ばれるジャンルの作品としては珍しく、ライブサービスモデルではないこと、そしてゲーム内に少額課金システムは持ち込まないことを開発元が公言している『アウトライダーズ』。製品版は4月1日、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC（Steam/Epic Gamesストア）向けに発売予定だ（PC版のみ4月2日）。
