『Dead by Daylight』新インターフェース不評を受け開発陣が改善を予告。しかし納得できないユーザーによる改善の提案が相次ぐ
Behaviour Interactiveは2月16日、『Dead by Daylight』にて最新アップデートにより実装されたインターフェース(以下、現インターフェース)の改善を行なうことを発表した。しかし開発チームが明らかにした新インターフェースの改善案に不満の声が寄せられている。TwitterやRedditの当該スレッドにて、そうした声が確認できる。
現インターフェースは4.5.0アップデートにて実装されたものの、テストビルドの段階から非常に不評。当時のフィードバックがあまり反映されないまま実装されたこともあり、現在もコミュニティ内から多くの批判を受けている。そして今回、開発チームが発表した改善案がこちらだ。
変更点は以下となる。
・生存者のアイコンを左下に移動します。
・フックカウンターを下部に移動します。
・残り発電機数と目標の説明を左下に移動します。
・目標の説明からテキストを削除します。
・スキルチェックは個別に大きさを設定できるようにします。
・フック進行度と失血ゲージのバーを大きくします。
新案では、ある程度の情報が画面左下にまとまり、従来のインターフェースに戻りつつある。しかし依然として、生存者のアイコンの縦表示にこだわる開発陣に、一部ユーザーは納得がいってないようだ。かわりのデザインを投稿する者が徐々に現れ注目を集めている。Redditでは海外ユーザーの改善案も多数確認できる。
現インターフェースの問題点は大きく分けて3つだ。
①情報が画面のあちこちに散らばっている
②横に見せるデザインと縦に見せるデザインが混在している
③重要な情報を示すUIのサイズが適切でない
残り発電機数、生存者の健康状態、BPの取得値、パーク発動時のアイコンなどが①の情報に該当する。新旧を見比べると分かりやすいが、同等の情報を得るために注視しなければならない区画が4か所に増えているのだ。殺人鬼の場合、常に生存者の動きを察せるよう画面を見なければならない。そのため試合状況を確認するためだけに、画面のあちこちを注視する現在の仕様ではフラストレーションが溜まるのも無理はないだろう。
くわえて、残り発電機数やBP・ステータス表示が横方向に読ませるデザインに対し、生存者のアイコンのみ縦表示であるところも疑問が浮かぶ。開発チームは、インターフェースの刷新理由の1つに“すべてのプラットフォームと解像度でプレイヤー名を見せたい”を挙げている。大会等に配慮した結果のデザインなのだろうが、ゲーム画面のわかりやすさが犠牲になっている印象を受ける。また現インターフェースからは、試合内で重要な情報の優先順位付けが適切でないことも伺える。もっとも分かりやすいものとして、フック・失血進行度の表示だ。
本作においてフックの進行度は重要な意味を持つ。生存者は初めてフックに吊るされた時点からゲージの減少が始まり、50%、0%と減るごとに処刑が1段階ずつ進行していく。味方の生存者は、フックに吊られた生存者の処刑段階が進行する前に救助をすることで、最大2回まで処刑を回避することが可能だ。逆に殺人鬼は、処刑段階が進む直前に救助をされないように妨害をすることで、効率よく生存者の処刑を進めることができる。どちらの陣営にしてもフック進行度のゲージは、ゲーム画面の中でも優先順位が比較的高い情報であることは間違いない。
しかし上記のように、現インターフェースでは思わず顔を画面に近づけてしまうほど、フックの進行度が見づらい。オプションのゲーム画面のHUDスケールを最大までサイズアップした状態で上記のサイズ感だ。フックカウンターや殺人鬼固有能力(生存者アイテム)など、試合内の情報として強調しなくても良いものが常に強調されている点も違和感を覚える。なお、HUDは項目ごとにサイズは調整できない仕様だ。
ユーザー側でこれらのインターフェースの配置やサイズをカスタマイズできるようであれば、ここまでの不満は出なかっただろう。しかしながら色覚オプションが発表された経緯も相まって、現インターフェースへの不満がBehaviour InteractiveのUIへの配慮の甘さを際立ててしまっているようにも見える。しかしユーザーからの提案がここまで白熱し、注目を集めるのはゲームそのものは好まれている証拠と言える。最終的にゲームを遊ぶユーザーたちが納得できるようなインターフェースへの変更になることを願いたい。
なお、新インターフェースとして発表された画像は開発中の画像となっている。今後変更される可能性も十分にあり得る。また配信を予定されているアップデートはバージョン4.5.2だ。次回アップデートではない点に注意してほしい。