『Dead by Daylight』日本初となる公式大会発表、賞金総額は300万円でルールもユニーク。狩野英孝氏も興味を示す

Behaviour Interactiveは1月24日、『Dead by Daylight』にて日本初となる公式大会「Dead by Daylight Japan Championship」の開催を発表した。狩野英孝氏も興味を示している。

Behaviour Interactiveは1月24日、『Dead by Daylight』にて日本初となる公式大会「Dead by Daylight Japan Championship」の開催を発表した。対象プラットフォームはPS4/PS5のみ。本大会は賞金制の大会となり、賞金総額は300万円となっている。

上記ツイートでも確認できるとおり、本大会は約1か月に渡って開催される。参加受付は1月25日から1月31日までの1週間。公式大会用のサイトから大会参加申請を行えるそうだ。ルールは以下のとおり:

・1試合2~3ラウンド制、ラウンドごとにキャラクターのBANあり
・試合終了時、キラーが処刑した人数1人につき1点、全員処刑した場合は5点獲得
・チーム内で同じサバイバーのキャラクターを使用してはならない
・チーム内で同じアイテム、パークの使用禁止
・サバイバーは鍵の持ち込み禁止、試合中に拾った場合は使用可
・サバイバーはアイテムアドオンの使用禁止
・キラーはウルトラレアアドオンの使用禁止、ベリーレアは1種のみ使用可
・オファリングの使用禁止

注目すべきはキャラクターBANが行える点だろう。1ラウンド目は1種、2ラウンド目は2種とBANを行えるキャラクター数が増えるため、3ラウンド行われる試合に挑む場合は少なくとも4種以上のキラーを扱える状態にしておくことが理想だろう。大会期間中、キラーを担当するプレイヤーがチーム内に複数人存在することは認められているようだが、一度キラーを担当したプレイヤーは同日中はサバイバーをプレイすることはできないようだ(大会規約)。BANピックにあわせてキラーの担当者を変えることも戦略のひとつ。しかし、事前にキラーとサバイバーの担当者をチーム内で決めてしまう方が煩雑でなく、練習もしやすい。本大会では、得点を得る手段がキラーにのみ与えられていることもあり、キラー担当者の責任は重大だ。

くわえて、得点が加算される行動がサバイバーの処刑のみ、というのも通常のゲームプレイと異なるため印象的だ。本作ではゲーム内の腕前を表すひとつの指標としてランクが用意されている。そして通常、キラーのランクを上げるうえで大きく重視されているのは、処刑人数ではなくフックに吊った回数だ。わかりやすい例を挙げると、サバイバーをそれぞれ1回ずつフックに吊って全員処刑した場合である。全員処刑という結果は喜ばしいのだが、フックに吊るした回数が合計4回のみと少ないためランクは変動なし、もしくは下がることすら考えられるのだ。しかし本大会では、このランク制度とは異なる評価基準で得点が加算される。そのためひとつの行動が大きく試合の結果に反映されるキラープレイにおいては、通常のゲームプレイとはまた異なる動きを求められることだろう。

余談だが、鍵の持ち込み禁止を決意したのは英断だと筆者は考える。ある程度、本作を対戦ゲームとしてプレイしたことがあれば理解できるが、率直に言って鍵はかなり強い。あまりにも強すぎるため、大会におけるパワーバランスを崩すリスクを抱える。鍵がないことは、ポジティブな点のひとつである。

そうした部分も含めて、通常のゲームプレイと異なる点が多いことから、ルールについては賛否両論があるようだ。しかし『Dead by Daylight』の公式公認大会が行われること自体がビッグニュース。そのうえ賞金制ということでコミュニティも大いに湧き上がっているようだ。中でも本大会の告知ツイートを引用する形で興味を示していた、とある人物に注目が集まっている。狩野英孝氏だ。

狩野英孝氏は昨年2020年4月頃から本作をプレイ。初生放送時、キラーでプレイするもコントローラの不具合で誤作動が多発。その度に発する「勝手に斧振らないで」というセリフが視聴者の心をくすぐり、一時Twitterトレンドにもなっていた。ヒルビリーを使っていたため、実際に振っているのは斧ではなくハンマーという点も笑いを誘っている。

※ 「勝手に斧振らないで」の生放送はなんと126万回もの再生回数を誇っている。

以来、定期的に本作をプレイする動画をYoutube上にてアップし続け、本作のコミュニティを語るうえで欠かせない人物となってきている。ゲームの腕前についても徐々にランクアップしているようだ。YouTubeにて投稿している動画の中には、仲の良い芸人仲間である品川庄司の品川祐(@shinahiro426)氏と本作について教え合う場面を多く確認できる。またゲームに特化した配信サービスであるOpenrecにて持つ”狩野英孝ちゃんねる”では、他の動画投稿者とコラボして『Dead by Daylight』のレクチャーを受けることもあるようだ。現在ではサバイバーランクは一概に腕前を表す指標として言えなくなりつつあるものの、サバイバーランクも1月20日時点で6まで上がっていることが確認できた。

そんな氏が公式公認大会の開催発表を受け、興味を示すツイートを行ったところ、瞬く間に拡散され本人も若干困惑している様子。

狩野氏と交流のある動画投稿者の後押しもあり、現在は参加に前向きのようだ。実際のところ、親しくしている動画投稿者たちはいずれも猛者揃い。仮に彼らがチームを組んだ場合、本当に入賞を狙えてしまうレベルであることは間違いないだろう。しかし本作はローンチから5年目を迎えるものの、中毒性の高いゲームプレイから根強いファンが多いことも事実だ。相対するプレイヤーたちも並々ならぬ腕前の持ち主が集結することだろう。大会の今後の展開がどのようになっていくのか、目が離せない。

繰り返しとなるが、本大会の参加受付期間は1月25日から1月31日までの1週間のみだ。参加を希望する場合は、期間中に専用のエントリーサイトにアクセスし登録を行う必要がある。なお、本大会はPS4とPS5ユーザーのみ参加可能となっている点もあわせて注意してほしい。

Tadashi Harao
Tadashi Harao

対人ゲームが好きです。初めて遊んだ対人ゲームはMGO、熱中のあまり息切れ起こしながら遊んでました。

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