サバイバルホラー『花子さん』Steamにて配信開始。軽率な儀式が、夜の学校で怪異を呼ぶ


チラズアート(Chilla’s Art)は12月12日、『花子さん(Hanako)』の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は820円。12月19日までの期間は、10%オフの738円で購入できる。
 

 
『花子さん』は、女子小学生3人が夜の小学校で怪異と対峙するサバイバルホラーゲームだ。本作の舞台である小学校では、女子生徒の間にある噂話が広がっていた。曰く、3階の女子トイレで自殺した女の子がいる。曰く、その女の子は巨大なナイフを手にし、血で染まった赤いスカートを履いていた。曰く、3階の女子トイレには花子さんが住んでおり、誰かの顔を思い浮かべながら彼女を呼ぶと、その人を呪うことができる。

本作の主人公は、ゆめ・えりの2人と一緒に夜の学校へ潜入した小学5年生の女の子。静まり返った校舎へ忍び込んだ3人は、3階の女子トイレに向かい、目的のため花子さんを呼び出そうとしていた。しかし、気づけば3人は離れ離れになっており、主人公は校内を1人で探索することに。闇と鍵で閉ざされた校舎。全身に目玉がある緑色の怪物。どこかから聞こえる悲鳴。校舎の片隅にあるちっぽけな祭壇。不穏な気配が漂う夜の学校で、女子小学生は人ならざる何かと対峙する。
 

 

 
一緒に潜入した2人と離れ離れになってしまったので、少女は1人で夜の学校を探索する。とはいえ、ほとんどの教室には鍵がかかっており、自由に出入りすることはできない。さらに夜の学校には何かが潜んでおり、見つければただでは済まないだろう。そのため、ゲーム序盤は怪異との遭遇を避けつつ、校内の探索を進めていくことになる。また本作では、グラフィックが少し荒めに表示されており、どこか古い映像作品を思わせる点も特徴だ。Steamのストアページによるとクリアまでの時間は、プレイヤースキルにもよるものの約1.5時間から2時間程度。Patreon支援者向けコンテンツのオン/オフ、怪異と戦うボス戦、複数のエンディング、特定のポイントでのセーブも用意されている。
 

 
本作を開発しているチラズアートは、2019年9月から活発に低価格な短編ホラーゲームをリリースしてきた、兄弟で国産ホラーゲームを作っているチーム。2020年7月にリリースされた『幽霊列車』まではハイペースな開発を続けており、主にバーチャルYoutuberやゲーム実況者の間で人気となっている。しかし、同作のリリース後に開発に対する姿勢を変更。本作では、支援者コンテンツの扱いなど、これまでと変わっている部分もあるようだ。また本作は、彼らが小学校の頃近くの図書館でよく見ていたという、学校の怪談のオマージュだという。

花子さん』は、現在Steamにて738円で配信中だ。