『フォートナイト』最新アップデートでPC版のファイルサイズが「60GB以上削減」。肥大化し続けるゲームの生存をかけたダイエット
Epic Gameは10月21日、『フォートナイト』の最新アップデート14.40を配信開始した。屋内住宅小道具ギャラリーに同作の3周年バースデーケーキが追加されたほか、プレハブとギャラリーの不具合などが多数修正された今回のパッチ。開発者によれば、改善されたのはバグに関するものばかりではないようだ。アップデート14.40では、PCを占める『フォートナイト』データ容量が劇的に削減されているという。
公式ツイートでは、PC版のパッチサイズが通常より大きい(約27GB)ことをアナウンス。この理由に関して運営は、PCにて最適化することで将来的なパッチに向けたダウンロード容量を削減し、ローディングのパフォーマンスを向上するためだと説明。今回のダウンロードにより『フォートナイト』の容量は60GB以上データが削減されるという。
アップデート前の『フォートナイト』ファイルサイズは99GB程度あったことが報告されている。ライブサービス型のゲームにおける容量問題は本作に限らず各作品において深刻化しており、有名なものでは『Call of Duty: Modern Warfare』が200GB以上の容量で各ユーザーのマシンを圧迫していた。こうした中、『Call of Duty: Modern Warfare』は「ゲームモードごとの個別インストール」機能を実装(関連記事)。すでにクリア済みのキャンペーンモードをアンインストールするなどして、ゲーム全体のデータ容量をコンパクトにできるという試みが始まっている。
作品のリッチ化が進み、長期運営のゲームも増える中、数十GBレベルのアップデートをたびたび要求する作品は珍しくない。特に250GB台のSSDなどを利用しているユーザーなどは、容量の都合で遊ぶゲームを取捨選択せざるを得ない状況にもなっていた。たとえば数週間程度『フォートナイト』から離れているユーザーなどは、ドライブの整理をするにあたって100GB近くあるゲームの削除を候補に上げるだろう。データ容量の逼迫は継続ユーザーの利便性が低下するだけにとどまらず、いちどゲームを離れたライトユーザーの長期的な離脱を招きかねない問題なのだ。
最新アップデートにより大幅なデータダイエットを実現した『フォートナイト』。3周年を迎え、拡大し続けるゲームを維持するためにも細やかなマネジメントと運営が要求されるだろう。