『あつまれ どうぶつの森』で今、“空中フォト”がアツい。浮遊大陸と化した無人島に、誰でも試せる妖精さん風トリック写真も

『あつまれ どうぶつの森』のマイデザイン界隈は日進月歩だ。今、新たに脚光を浴びているのが世にも珍しい「浮遊島」のデザインである。

『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)』のマイデザイン界隈は日進月歩だ。特に「錯視」を用いたデザインの制作コミュニティではつねに新たなアイデアが生まれてきている。立体的に飛び出しているように見えるデザインや遠近法を錯覚させて奥行きを生み出す島コーデなど、ユーザーの創意工夫でさまざまなトリックアートが生み出されてきた。そして今、新たに脚光を浴びているのが世にも珍しい「浮遊島」のデザインである。

Twitterユーザーの平岡屏風氏は、ダイナミックな浮き出しトリックを用いたデザインを得意とするアーティストだ。役場前に吊り橋と絶壁風のマイデザインを敷き詰めることで、まるで崖の上に屹立しているかのような絶景を生み出している。これにインスパイアを受けたのがTwitterユーザーで「スタジオジブリ」ファンだというシャミー氏。平岡屏風氏のデザインを土台にしつつ、空の絵柄を描き足すことで島が宙に浮いているかのような光景を生み出した。ほかTwitterでマイデザインを発表する?????氏も、より雲のディティールにこだわった作品を公開。いま各所で、大空に浮かぶ地形を模したデザインの一大ムーブメントが生じているのだ。

異なる切り口で天空の城を表現しているのがInstagramを中心に活動するcybearizons氏だ。同氏は空と海の狭間に建つマーメイド城を実現。過ぎ去る夏への郷愁を呼び起こすエモーショナルな写真作品を制作している。この巨大建築をいかに達成したのかというと、どうやらマイル家具を中心として巧みに配置することで景色を生み出しているようだ。先述の遠近法トリックにも通ずるところがあるが、写真を通して見ることではじめて完成する作品だという点でより技巧的といえるだろう。

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cybearizons氏はInstagramのあつ森コミュニティにある文化をもたらした人物でもある。それは「浮遊チャレンジ」だ。キャラクターが空中にいる瞬間を狙って撮ることで、まるで空を飛んでいるように見える写真を生み出すという試み。ジャンプ中の写真を撮る、というテクニックは現実でもよく使われるが、『あつ森』にはひとつの問題点がある。本作には「ジャンプ」ボタンが存在しないのだ。

飛んだり跳ねたりできない本作のむらびとだが、工夫しだいでキャラクターが一瞬だけ地面から足腰を浮かせるタイミングがある。それは「イス・ベッドに座る瞬間」だ。まずはビーチタオル・ざぶとんなど、平べったく目立たない家具を設置しよう。なるべく背景と同系色のカラーバリエーションを選ぶか、手前にスターライトなどのムーディな家具を置いて隠すといい。あとはカメラを起動してから、イスに向かってジャンプする瞬間を狙ってシャッターを切る。うまくいけば空中浮遊風写真の出来上がりだ。

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風船や傘などの小物を手に持つことで、よりいっそう宙を漂うような演出ができる。特に手軽に撮りたいときにおすすめなのが切り株だ。インテリアをセッティングしなくとも、切り株に向かって座ろうとするだけでどことなくメルヘンな雰囲気ができあがる。また上級テクとしては「目をつぶった瞬間」を狙って撮る技がある。撮影中にRボタンを押すことで主人公の目線をカメラ側に固定できるが、この間に座るアクションをすると必ず「まばたき」をしてくれるのだ。そこですかさずシャッターを切れば、夢うつつで空中を舞うなんともファンタジックな1枚を撮影することができる。

天高く馬肥ゆる芸術の秋。爽やかな青空のもと、オリジナルのスカイフォトを撮ってみてはいかがだろうか。

Yuki Kurosawa
Yuki Kurosawa

生存力の低いのらくら雰囲気系ゲーマーです。熾烈なスコアアタックや撃ち合いを競う作品でも、そのキャラが今朝なに食ってきたかが気になります。

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