『Dead by Daylight』最新DLC「Descend Beyond」の実装を含むバージョン4.2.0公開。殺人鬼「ブライト」は扱いやすくなるなど、PTBからの変更点をチェック

Behaviour Interactiveは9月9日、『Dead by Daylight』にて最新DLC「Descend Beyond」を含むバージョン4.2.0アップデートを公開した。PTBからの変更内容をチェック。

Behaviour Interactiveは9月9日、『Dead by Daylight』にて最新DLC「Descend Beyond」を含むバージョン4.2.0アップデートを公開した。同アップデートには、研究に心奪われた錬金術師である殺人鬼「ブライト」と、ぜいたくな生活から引き離された売れっ子生存者「フェリックス・リクター」の本実装が含まれている(能力やパークについては過去記事を参照)。またマップ「バダム幼稚園」「山岡邸」や発電機やチェストなどのオブジェクトに対して大幅なビジュアルアップデートがくわえられ、よりリッチに、よりホラーゲームらしさを追求したアップデートとなった。本稿ではプレイヤーベータテスト(以下、PTB)からの変更点を主に解説する。


殺人鬼「ブライト」変更点


PTBに参加した多くのユーザーから「ブライトが突進中に意図しない障害物に激突してしまう」というフィードバックが寄せられたことから、ブライトは本ビルドにて多くの上方修正がされた状態で実装される運びとなった。詳細は以下のようになっている。

・ダッシュ攻撃後、クールダウンのアニメーションが2重で発生する不具合が修正。従来は、能力を使った状態でのダッシュ攻撃が命中した際、武器の血を拭ってから血清注射の固有アニメーションが発生していたため、クールダウンが非常に長くなっていた。

・進行方向に応じて激突と判定する半径を減少。視界の中央にある障害物を激突と判定するシステムに変更されたため、多くの場合で意図したとおりの激突を狙えるように。

・能力使用時のダッシュ攻撃の初期速度を6.9 → 9.2 m/秒へと変更。これにより能力発動中の移動速度よりも、ダッシュ攻撃時の移動速度の方が低くなるということが無くなった。

・突進中の旋回性能が向上。ブライトの能力発動中は、視点を向けた方向に緩やかにカーブを描いて移動することができる。

・死の突進開始直後の速度ブーストをすこし減少。

・攻撃ボタンから手を放してもダッシュ攻撃が継続するように変更。

・ブライトの身長を“背が高い”から“平均”に、難易度を“普通”から“難しい”に変更(PTBでは既に視点の高さは平均の状態になっていた)。

上記に加えて、ブライトが持つ20種類のアドオンのうち16種類の効果が変更された。従来よりも使いやすく、強力なアドオンが増えているようだ。しかし本ビルド実装時点では、アドオンの説明文に誤植が発生しており、すべての説明があべこべになってしまっている。正確な効果は以下のアドオン一覧を参照してほしい。

■玉虫色のブライト用ラベル(ウルトラレア)
・突進トークンをすべて消費した状態の死の突進で生存者を攻撃した場合、その生存者を瀕死状態にする。
・突進トークンは通常5トークンあり、それをすべて使い切った最後の突進での攻撃が、生存者を一撃でダウンさせるという効果となっている。

■化合物33(ウルトラレア)
・激突時、16m以内のすべての生存者が3秒間妨害効果に苦しむ。
※ 激突時とは、突進をして障害物に当たり、次の移動先を狙う際の待機時間のこと。

■ヴィゴの手記(ベリーレア)
・突進中、探知不可状態となる。
・激突時に探知不可状態は解除され、再度突進をすると探知不可状態が付与される。

■魂の化学物質(ベリーレア)
・突進中、8m以内の生存者のオーラを表示する。

■錬金術師の指輪(ベリーレア)
・死の突進中に生存者に攻撃が命中すると即座にすべての突進トークンが回復する。

■召喚の石(ベリーレア)
・死の突進中に生存者に攻撃が命中するとエンティティを呼び出し、12m以内のパレットを6秒間ブロックする。
・効果が発生した地点から12m以内のみ効果発動。ブライトが移動している地点から12m以内ではない点に注意。

■アドレナリンの小瓶(レア)
・突進中の旋回速度が90%低下する。
・突進トークンの回復速度がかなり増加する。
・利用可能な突進トークンが2つ増加する。

■破滅したカラス(レア)
・連続で突進するたびに突進中の移動速度が6%ずつ上昇する。

■バラの強壮剤(レア)
・激突の待機時間が1秒増加する。

■本影の塩(レア)
・突進中の旋回速度が15%増加する。

■化合物21(レア)
・激突時、激突した場所から16m以内の生存者のオーラを6秒間表示する。
・通常突進トークンは5つあるため、最大5地点でそれぞれ16m以内の生存者のオーラを表示することができる。

■パチュラの粉(アンコモン)
・激突の待機時間が0.75秒増加する。

■プレイグの胆汁(アンコモン)
・突進でパレットや破壊可能壁を破壊することができる。
・9月9日現在、不具合かパレット破壊不可。また破壊可能壁についても、破壊できる壁と破壊できない壁がある様子。

■破滅したネズミ(アンコモン)
・連続で突進するたびに突進中の移動速度が4%ずつ上昇する。

■ボロボロの手記(アンコモン)
・突進トークンの回復に必要な時間が0.33秒減少する。
・突進トークンの最大数が1個減少する。

■潰瘍の棘 (アンコモン)
・突進後の疲労時間が0.5秒減少する。

■錠剤タイプの偽薬(コモン)
・突進中の移動速度が15%減少する。
・突進に関わる得点行動で得られるブラッドポイントが100%増加する。

■ジギタリス(コモン)
・突進後の疲労時間が0.25秒減少する。

■化合物7(コモン)
・激突後、自動的に16m以内かつもっとも近い生存者の方向を向く。

■欠けた単眼鏡(コモン)
・激突の目標位置が表示される。

PTBで不評だった激突時のターン速度に制限がかかる仕様が撤廃され、カーブ性能の向上に関するアドオンが追加されたことで、操作性が非常に向上している。またちょっとした条件を満たすことで、自身の周囲にいる生存者のオーラも頻繁に表示することができるため、索敵能力が非常に高い殺人鬼へと変貌した。

ビジュアルアップデートにおいては、PTBからの変更点はなく、懸念されていた“マップ全体の暗さ”については見送られる形となったようだ。今回ビジュアルに変更が加わった点は以下のようになっている。

・発電機:モデル、修理アニメーションとエフェクトが更新。
・パレット:モデルとエフェクトが更新。
・ロッカー:モデルとエフェクトが更新。
・チェスト:モデルが更新。生存者によるチェストを開ける際のアニメーションも変更。
・スプリングウッド:バダム幼稚園1~5のビジュアルを更新し、一部の建物へ破壊可能壁が実装。
・山岡邸:ファミリー・レジデンスと怒りの聖所のビジュアルを更新し、一部の建物へ破壊可能壁が実装。

ゲームプレイにおいては、発電機の修理音とチェストを開く音のボリュームが大きく減少するという変更が加えられた。Behaviour Interactiveは以前、開発チームQ&Aにて「生存者の行動をなるべく察知しづらいように、殺人鬼と生存者とのチェイスが始まった際、殺人鬼側で聞くチェイス時の音量を意図的に大きくしている」と回答をした経緯を持つ。今回のボリュームの調整についても、明記はされていないものの、同様の考えによるものなのかもしれない。結果として、殺人鬼にとっては苦い調整となってしまった。

PTBの主な変更点は以上となっているが、本ビルドに移行後、アドオンの誤植以外にもコミュニティからは多くのバグ報告が挙げられているようだ。

さらに、さまざまなパークから与えられるステータス効果「無防備」が発動しないケースがあることも確認している。本アップデートで修正された、通称「丘スタック」バグのような致命的なものはまだ確認されていないようだが、修正されたビルドが公開されるまでは、バグが起きる可能性があるパークなどの使用は控えた方が良いかもしれない。

Tadashi Harao
Tadashi Harao

対人ゲームが好きです。初めて遊んだ対人ゲームはMGO、熱中のあまり息切れ起こしながら遊んでました。

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