国内のインディーゲームスタジオであるポケットペアは9月4日、『クラフトピア(Craftopia)』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。通常価格は税込2570円。 9月12日までの期間は、10%オフの2313円で購入できる。
『クラフトピア』は、クラフト・狩り・農業・ハクスラ・建築・自動化など、どこかで見たことのある要素をまとめて搭載した、オープンワールドサバイバルアクションゲームである。主人公は、とある事情から住んでいた世界が滅んでしまった人物。気づけば厳かな空間にやってきていた主人公は、新たな世界クラフトピアを導くよう神に命じられ、最初の人類としてファンタジー世界へ降り立つことに。狩りや建築、技術の進歩や冒険の果てに、世界の真実を知るという。
最初の人類として新たな世界へ飛び込んだ主人公の眼前には、牛やニワトリと共にモンスターも存在する原始的なファンタジー世界が広がっている。いきなり高度な建築物を建てて楽をしたいところだが、まだ世界に馴染んでいないためか、最初の段階で主人公にできることは限られているので、まずは石を砕き、木を切り倒して、初歩的なツールを作成。祭壇を建て、採集した資源を使って時代を進めると、徐々に建築可能な構造物やクラフト可能なレシピが増加。自動的に牛を煮込める大鍋やベルトコンベア、神やモンスターも捕まえられるモンスター・プリズム、高度なツールや装備品、世界の広がる巨大な石碑なども錬成可能になっていく。
アクション面では、ジャンプや崖掴み、グライダーを装備すれば滑空も最初からできる。また、レベルの上昇によって得られるスキルポイントを消費すると、新たな動作も可能になる。具体的には、回避、2段ジャンプ、空中ダッシュ、元素魔法、マーシャルアーツ、戦闘用のアクティブスキルなどが、いくつかのカテゴリに分けて搭載。カテゴリごとに一定のスキルポイントを消費すると、より高度なスキルも習得可能になる。これらのスキルを駆使して、草原を闊歩するクマや夜に現れるスケルトン、ダンジョン内に待ち受けるボスと戦うわけだ。またダンジョンには、ちょっとしたギミックを解く試練が用意されていることもある。
本作では、髪型や肌の色、顔の形など、パーツを選択するキャラクターメイクを搭載。20種類以上の栽培可能な作物やそれらの自動化、100種類以上のスキル、30種類以上の魚と釣り、ホバーボード/バイク/ヘリ/戦車/特殊工作機械といった乗り物なども、時代が進むにつれて開放されていく。サンドボックス、工場シミュレーター、ハンティングアクションやRPGまで、どこかで見たことのある要素をゲームに取り込み、本作特有の混沌とした世界観が形成されていることも、本作の魅力だろう。P2Pを採用したマルチプレイに加えて、オフラインでのソロプレイにも対応している。
また、現在のバージョンでは、5番目の産業時代までと2体のボスが実装されている。今後ボスは10体以上登場するほか、槍/鎌/ライフル/ショットガンといった武器の追加予定。マルチプレイについては重点的に開発とデバッグが行われているそうだが、挙動が不安定な場合もあり、そうした際にはクライアントの再起動と再接続で直ることもあるそうだ。なお、α版をプレイしていた場合には、早期アクセス版をプレイする前に、AppData以下に保存されたセーブデータを削除しておくよう告知されている(セーブデータの保存フォルダは、C:\Users\【ユーザーネームに置き換え】\AppData\LocalLow\PocketPair)。
本作を開発しているのは、派手で爽快なデッキ構築型カードゲーム『Overdungeon』を手がけた国内のインディーゲームスタジオ、ポケットペアだ。『クラフトピア』では、素晴らしいゲームを作るにはコミュニティと協力する必要がある、という考えに基づき早期アクセスを実施。1年間の早期アクセスが計画。アイテムやバイオームを始めとした要素の追加が予定されており、バトルロイヤルを含めたゲームシステムの追加も検討されている。
またポケットペアは、公式twitterで「まだまだ完璧な状態とは言えませんが、是非みなさんと一緒に完成度を高めて行けたらと思います。」とコメント。現在はまだまだバランスの調整されていない部分もあるようだが、今後には期待が持てそうだ。
『クラフトピア』は、Steamにて2570円で早期アクセス配信中だ。