8bitローグライトRPG『ダンジョンウィッチーズ』itch ioで配信開始。汎用性の高い家魔法を使い、少女はダンジョン内でも帰宅する


国内のゲーム開発サークルいちまるまるは7月30日、『ダンジョンウィッチーズ-しょうじょのきたく-(以下、ダンジョンウィッチーズ)』をitch.ioにて配信開始した。価格は4.99ドルで、日本語にも対応している。


『ダンジョンウィッチーズ』は、家魔法を使ってダンジョンを攻略していく短編8bitローグライトRPGである。主人公のエルは、森の中で暮らしている女の子。エルは、双子の姉エリティと共に家で過ごしてきたのだが、ある日エリティが1人で伝説の魔法使いが作ったというダンジョンへでかけてしまう。ダンジョンには、恐ろしい魔女たちが住み着いているといい、エルは姉のことが心配ではあるものの、恐怖に苛まれて家から出られないでいた。翌日、突然家を召喚する魔法に目覚めたエルは、なぜか荒れ果てたダンジョンの中を、姉を守るために探索する。


エルの召喚する家は無敵で、家の中で安全に過ごしたり、家の中で休んで体力を回復したり、家を溶岩や穴の上に設置して移動したりといった行動ができる。さらにレベルが上がると新たな家魔法として、家を1マス押すプッシュホーム、家を蹴り飛ばし3倍ダメージを与えるキックホーム、家からエル自身を発射するランチャーホームも可能となる。ダンジョン内では、エルが動くと敵も動作する、ターン制システムが採用。敵と殴り合っているとすぐにHPが無くなってしまうので、家での休憩など汎用性の高い家魔法を活用して、ダンジョンを攻略していくわけだ。オーソドックスな要素の数々が、家を絡めることで独特の魅力を伴っていることも、本作の特徴だろう。

ダンジョンはドットで表現されており、可愛らしいドットで描かれた魔女たちがボスとして待ち構えている。彼女たちに話しかけることでボス戦が始まり、ダンジョン内の惨状やエリティの行方などが少しずつ明らかになっていく。魔女たちにはそれぞれ違ったパターンが用意されているほか、一見では取り方のわからないパワーアップアイテムといった収集要素も用意されている。ダンジョン内に設置されたスタンプがセーブポイントの役割を担っており、セーブによって全回復する親切設計になっていることもポイントだろう。また、『クリプト・オブ・ネクロダンサー』風のリアルタイムアクションモードや、3段階の難易度も用意されている。

本作を開発したゲーム開発サークルいちまるまるは、ゲームなどを制作しているドク氏の個人サークルである。同氏の過去作は公式サイトにて公開されているほか、本作のゲームエンジンにはPICO-8が採用されている。弊誌に掲載された記事によると、PICO-8は、80年代のコンピューターを模したようなソフトウェアで、創作活動を刺激するよう画面解像度や色数、音が制限されているそうだ。また、ブラウザでプレイできる本作のスペシャル版やベータ版も公開されている。

『ダンジョンウィッチーズ』は、itch.ioにて4.99ドルで配信中だ。