『The Last of Us Part II』英国パッケージ版の初週セールスは、『あつまれ どうぶつの森』以上。英国にて今年最高のスタートを切る

 

英国のパッケージ版ゲームソフト週販チャートにて、『The Last of Us Part II』が初週トップを飾った。6月14日~6月20日週の記録を、海外メディアGamesIndustry.bizが報じている。英国におけるPlayStation 4タイトル(パッケージ版)のセールスとしては最速ペースを記録。2016年の『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』を1%上回る初週セールスであるという。

記録されているのは、あくまでもパッケージ版のみの数字。ただ、PlayStation 4タイトルのダウンロード販売比率は上昇傾向にあることから(ソニー2019年度第4四半期連結業績補足資料PDF)、合算したセールスも好調であると思われる。なおPlayStation 3向けにリリースされた前作『The Last of Us』と比べると、初週セールスは76%増。大幅な上昇である。PlayStation 3とPlayStation 4とではハードウェアの所有者数が異なるほか、新規IPとして迎える初週と人気IPの続編として迎える初週とでは注目度が異なる点は、念頭に置いておきたい。

『The Last of Us Part II』は、英国におけるパッケージ版ソフトのセールスとして今年最高のスタートを切っており、これまで初週のベスト記録を保持していた『あつまれ どうぶつの森』を40%上回っているという。同週販チャートの上位常連である『あつまれ どうぶつの森』は、同週初めてトップ10外に。前週からセールスが33%落ち、12位になっている。今回トップ10外になったとはいえ、3月20日の発売からトップ10に入り続けてきたというのは、やはり驚異的な記録だろう。なお英国では『リングフィット アドベンチャー』の売り上げが伸びており、3週連続で週販チャート2位にランクインしている。

Amazonでの予約ランキングを筆頭に、セールスとしては発売前から好記録を予感させていた『The Last of Us Part II』。一方、メディア・ユーザーからの評価としては、意見が大きく分かれている。100点満点を出すメディアもあれば、KotakuやPolygonのように点数制を採用していないメディアによる懐疑的なレビューもある。ユーザーの声としては、情報のリークが影響して、発売されるはるか前から物議を醸していた。

現在レビュー集積サイトのMetacriticは、0点をつけるユーザーと、そのカウンター運動のように10点をつけるユーザーで溢れかえっており、まともなユーザースコアとして機能していない。近年ではMetacriticユーザースコアの工作事例も多く(関連記事)、どこまでの件数がちゃんとプレイした上での評価なのか把握できない。とはいえ、TwitterやRedditなどでも、ゲームを高く評価するユーザーと、酷評するユーザーとで議論が活発に交わされていることから、多くの人々が意見を発したくなるような作品である点に違いはなさそうだ。

続編として描く価値のある物語だったと思えるのか。また、物語やキャラクターを上手に描けていたと思えるのか。ここまで極端に評価が分かれる大作は珍しいゆえに、本作をプレイした後には、どのような点が評価の差を生んでいるのか、確認してみるのも面白いだろう。