『FF14』生放送で吉田P/Dが「リアル医師プレイヤー」からの手紙を朗読。医療従事者は身体の健康を、オンラインゲームは心の健康を守る

昨日4月24日に放送された『ファイナルファンタジーXIV』の生放送「第58回FFXIVプロデューサーレターLIVE」の冒頭で、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏がプレイヤーから届いた手紙を朗読した。

昨日4月24日に放送された『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)の生放送「第58回FFXIVプロデューサーレターLIVE」(以下、PLL)の冒頭で、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏がプレイヤーから届いた手紙を朗読した。差出人のプレイヤー名は伏せられたものの、現実世界で医師をしており、新型コロナウイルス感染症の外来を担当している人物だという。後日、英語に翻訳されたものも何らかの形式で公開される予定だ。

以下、PLLにて朗読されたものの書き起こし

 

吉田直樹様

お世話になっております。新型コロナウイルス感染症の外来を担当しております医師です。数年前に『FF14』を始めて、新型コロナウイルス流行前まではときどきログインして、仲間たちと遊んでいました。

流行にともない、リモートワークを導入していただいているとのご報告を拝見いたしました。ご協力を誠にありがとうございます。ニュースでは、医療崩壊が切迫しているなどと言われておりますが、すでに多数の新型コロナウイルス感染症の患者さんが、入院先がなく待機されておられる等、医療崩壊は目に見えぬところで始まっています。毎日自宅と職場の往復だけで、帰宅するとすぐに寝てしまいます。支えになるのは、『FF14』で出会った仲間から送られてくる「仕事頑張って!」「応援している」というメッセージです。彼らは感染の恐怖を抱えながらも『FF14』やそこからつながったSNSでの関係で慰めあい、冗談を言いあいながら自宅での生活に耐えています。

私たち医療従事者は患者さんの健康を守ることが使命ですが、オンラインで人と人とのつながりを濃厚に保てる『FF14』はこの局面では精神の健康を守る効果を十分に発揮されておられると感じます。いつも私たちの心の健康をありがとうございます。私自身も『FF14』に支えられて日々を過ごしています。この局面を無事に生き延びられるのかと思うこともあります。底をつき始める防護具を見て、もうダメかもしれないと思うこともあります。常に不安はありますが、吉田さんからの現状のご報告を拝見し、『FF14』運営チームのみなさんがプレイヤーの笑顔のために維持してくださっているエオルゼアにまた帰りたいと強く思いました。もう少し頑張らないとダメですね。心強いメッセージとご報告を誠にありがとうございました。

 

この手紙を朗読した後、吉田P/Dは「我々からも世界中でコロナウイルス感染症と戦っている医療従事者の方々にお礼を申し上げたい。自分たちも『FF14』の世界と心の健康を維持する努力をするので、ぜひゲームの中では笑って楽しく、仲間と思い切って遊んでほしい」とコメントした。なお、第58回PLLは吉田氏とコミュニティチームの室内俊夫氏の2名で行われたが、新型コロナウイルス感染症対策として別室から2人分のワイプを繋ぎ合わせる形式で放送されている。

新型コロナウイルスの影響で自宅待機を余儀なくされる人々も多い。身体の健康を守るために引きこもる人々の心の健康を、オンラインゲームが守っているようだ。

『FF14』は5月7日までの期間、PC/PS4ダウンロード版の30%オフセールを行っている。

Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

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