『Dead by Daylight』ver3.31アップデートがリリース。「アーカイブ」の追加やナースの弱体化、ハロウィンイベント「容赦なき破滅」が実装

Behavior Interactiveは本日10月31日、『Dead by Daylight』の中間チャプターのアップデートであるver3.31をリリースした。コンテンツの追加やバランス調整、イベントの実施などバラエティに富んだアップデートとなっている。

Behavior Interactiveは本日10月31日、『Dead by Daylight』の中間チャプターのアップデートであるver3.31をリリースした。今アップデートには、『Dead by Daylight』の世界観をより深く知ることができる新コンテンツ「アーカイブ」と、長らくSteamプラットフォームで最強の殺人鬼として君臨していた「ナース」の弱体化、他バグの修正などが含まれる。そして延期されていたハロウィンイベント「容赦なき破滅」がハロウィン当日となる本日から開始。イベントは本日10月31日から11月9日23時59分までの約10日間にわたって行われる。

 

新コンテンツ「アーカイブ」

アーカイブは「学術書」「リフト」という2つのカテゴリーから成るコンテンツ。提示されている課題をこなすことで報酬を得ることができる、いわばクエストコンテンツの1つだ。

挑戦できる課題は21個。学術書は一定期間ごとにアップデートされ、挑戦できる項目が増える仕組みだ。現在予定されている追加日程は以下のようになっている。

レベル1:本日
レベル2:11月6日
レベル3:11月20日
レベル4:12月11日

課題をクリアすると受け取れる報酬には、ブラッドポイントと「リフトの破片」がある。この破片を集めることで「リフト」のレベルが上がっていくというわけだ。リフトではレベルに応じてスキンやオーリックセルなどの報酬を受け取ることができる。

リフトの報酬、上段が無料で下段が有料のアイテム。有料リフトは1000オーリックセルで購入可能

殆どの課題は複数のマッチ間で進行度を共有できるが、一部の課題のみ「マスターチャレンジ」と呼ばれる1試合中に条件を満たさなければならない課題がある。マスターチャレンジを達成すればはより多くの報酬と共に、『Dead by Daylight』の世界観の一端を垣間見ることができる資料が手に入る。1度手に入れた資料はいつでもアーカイブから確認することが可能。

マスターチャレンジ

なお、ハロウィンイベント「容赦なき破滅」で新たに追加されたスキンを交換するためのトークンは、リフトのレベルを上げることでのみ入手可能な点に注意してほしい

 

殺人鬼「ナース」弱体化

SNS上でトレンドが生まれてしまうほど、ユーザーコミュニティで話題を呼んだ調整が遂に適応された。弱体化の詳細はパッチノートを確認してほしい。

着目すべきポイントのひとつは、プレイヤーテストビルド(以下、PTB)時と比べて、ブリンクのクールタイムの仕様が変更され、さらに弱体化されてしまった点。

PTB時:
・ブリンク使用後のめまいと同時に能力ゲージが回復
・1回分のブリンクが回復、2回分の能力ゲージ回復途中に1ブリンクを使用した場合、能力ゲージは保持されたまま、ブリンク終了後ゲージの途中から回復

現在:
・ブリンク使用後のめまいと同時に能力ゲージが回復
・1回分のブリンクが回復、2回分の能力ゲージ回復途中に1ブリンクを使用した場合、全ゲージを消費してしまう
・ブリンク終了後はゲージが空になった状態になる

1度のブリンクに必要なクールタイムは3秒間のため、2連続でブリンクしたい場合はしっかり6秒間ナースは待たなくてはならない。アドオンで多少クールタイムを短くすることはできるものの、ナースの移動速度は生存者が走る速度よりも遅いため、この6秒という時間はとても苦しいものとなる。今回の調整で、総合的に玄人向けの殺人鬼となった印象が持たれる。

 

ゲームバランス調整

ナースの弱体化に加え、今アップデートではさまざまなバランス調整も行われた。

・シェイプ(レベル1)、ピッグ(しゃがみ)、レイス(透明化中)、ゴーストフェイス(闇の包容発動中)に探知不可ステータスが適応されるように

探知不可ステータスが付与されることで、ステルス系殺人鬼の悩みの種であった生存者のパークの効果による殺人鬼のオーラを表示する効果を無効化することができるようになった。レイスを使用中にパーク「執念の対象」を生存者がいた際に、頭を抱えた経験を持つユーザーも多かったのではないだろうか。一方、探知不可ステータスはパーク「凍り付く背筋」の効果を無効化できないため、採用する生存者は増えそうだ。

・止血剤、止血用注射器のリワーク、弱体化

一瞬で負傷状態を1段階、もしくは健康状態まで回復することができる2種のアドオンがこのたびリワークされ弱体化することとなった。変更内容は以下のとおりだ。

◆止血剤

変更前:
アイテムのチャージが25%減少、救急キットを使用中にスペースキー(コントローラならLB)を入力することで即座に健康状態を1段階回復することができる。この効果を使用した後、救急キットは即座に消費される。

変更後:
救急キットを使用中にスペースキー(コントローラならLB)を入力することで我慢のステータスを8秒間得ることができる。我慢のステータス適応中は瀕死のダメージを受けてもダウンせず、代わりに深手のステータスを得る。この効果を使用した後、救急キットは即座に消費される。

◆止血用注射器

変更前:
アイテムのチャージが50%減少、救急キットを使用中にスペースキー(コントローラならLB)を入力することで即座に健康状態まで回復することができる。この効果を使用した後、救急キットは即座に消費される。

変更後:
救急キットを使用中にスペースキー(コントローラならLB)を入力することで、使用した対象に、16秒後に健康状態を1段階回復する継続回復効果を与える。この効果はパークやアドオンの効果を受け、より短い時間で回復することも可能。健康状態が変化した時点で、このアドオンの効果は終了となる。この効果を使用した後、救急キットは即座に消費される。

・医療キットの治療速度が強化

止血剤、止血用注射器が弱体化されたバランスを取るためか、なぜか医療キットの治療速度が上昇。止血剤、止血用注射器以外のアドオンもすべて効果が上がっており、試合に救急キットを持ち込んでいる生存者がいる場合、負傷状態の生存者を逃がすリスクが高まった。

 

ハロウィンイベント「容赦なき破滅」開始、だが懸念点も

延期されていたハロウィンイベントがハロウィン当日となる本日より約10日間に渡って開催される。昨年と同様に専用のトークンを集め、新規に追加された5セットのハロウィンスキンのうち2セットと交換する可能。しかし、トークンの集め方が新コンテンツ「アーカイブ」に含まれている「リフト」からのみとなっている点に注意してほしい。さらに言えば、ハロウィンスキンを2セット交換するためにはリフトレベルを47まで上げる必要がある。Behavior Interactiveはリフトの導入において、1日1時間プレイするユーザーを想定しているとしていたが、ハロウィンイベントにおいては10日間でリフトレベルを47まで上げるためには1日1時間では到底足り得ないだろう。

Tadashi Harao
Tadashi Harao

対人ゲームが好きです。初めて遊んだ対人ゲームはMGO、熱中のあまり息切れ起こしながら遊んでました。

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