台湾のゲームパブリッシャーJUSTDAN INTERNATIONALは10月24日、『Dusk Diver 酉閃町(ダスクダイバー ユウセンチョウ)』を正式リリースした。『Dusk Diver 酉閃町』は、台湾のゲーム開発会社JFI GAMESが台湾を舞台に作った、Unreal Engine 4製の3Dアクションゲーム。対応プラットフォームはSteam/PlayStation 4/Nintendo Switch。
製品版の価格は税込5280円(Steam版は税込3900円)。缶バッジ7種やアートブックの付属したスペシャルリミテッドエディションが税込8580円。Steamでは3月から早期アクセスが行われており、正式リリースおよびコンソール版の発売にともない、街中にいるNPCからクエストを請け負う「リンクシステム」やメインシナリオのフルボイス化など、早期アクセス版からパワーアップを遂げている。
『Dusk Diver 酉閃町』は、台湾における若者の街・西門町を舞台にした3Dアクションゲームだ。主人公の少女「ヤン・ユモ」は、進路に悩む高校2年生。友人の「リウ・ユシャ」と共に西門町へ遊びに来ていたが、目当ての店を探し道に迷っているうちに西門町とは似て非なる無人の世界「酉閃町」へ迷い込み、魔物に襲われてしまう。そこへ西門町の守り神「リーオウ」が現れユモの傷を癒そうとするが、ユモがリーオウの力を吸収してしまったことをきっかけに、少女の戦いが始まる。ゲームは西門町での探索パートと、酉閃町でのバトルパートに分かれて進行していく。
西門町のパートでは個性的な守り神たちとの交流を深め、無造作に置かれている「龍脈石の欠片」を集めることでユモを強化し、戦いに備える。実際にある店舗の協力を得ていることもあり西門町の再現度は高く、街の中を探索しスイーツから臭豆腐まで、ゲーム内で食べ歩きが出来ることも本作の特徴の一つだ。こうした西門町の魅力については、読んでいるだけでお腹が空きそうな西門町徹底攻略記事が弊誌に掲載されているので、そちらを見てほしい。
酉閃町でのアクションパートは、雑魚を相手にコンボを繋いで戦う爽快感重視のバトル。弱攻撃と強攻撃を組み合わせ、回避で相手の攻撃をかわし、群がる敵を次から次に葬っていく。それぞれユニークな守り神の召喚攻撃や、ゲージが溜まれば「D武装」状態に変身させ、ゲージが切れるまで攻撃を強化できる。また、ボスとの戦闘ではそれなりに緊張感のある戦いが繰り広げられる。
Steamでは3月から早期アクセスが行われていた本作。早期アクセス版でのフィードバックを元に、正式リリース版ではゲーム全体のパワーアップが行われている。バトル全般の調整やUIの最適化。一部の召喚攻撃を直接使用できるようにする「シフトメニュー」の追加。設定画や色違いのコスチュームが入手できる「ガチャガチャ」の追加。早期アクセス版では「龍脈石の欠片」を探し、店で台湾グルメを食べることしか出来なかった西門町には、NPCの悩みを解決する「リンククエスト」が追加されており、より色鮮やかに世界が描かれている。また、PS4/Switch版ではネメアが守り神として登場する一方、Steam版では60fpsでの動作にも対応し、1か月以内のアップデートで「店長」が独占キャラとして追加予定となっている。