『フォートナイト』でコンバットショットガンが削除。問題のショットガンをめぐるNinjaとBizzleのTwitterでの攻防も


Epic Gamesは9月5日『フォートナイト』のv10.20.2ホットフィックス調整のパッチノートを公開した。コンバットショットガンを含むいくつかの武器がマッチから削除され、保管庫に回収された。

v10.20.2ホットフィックスは、9月3日のザッパートラップやフローティングアイランドが追加されたv10.20コンテンツアップデートへ追加で入った調整となる。保管庫に回収された武器はコンバットショットガン/ドラムショットガン/近接センサーランチャーの三つ。保管庫から戻ってきたのはサイレンサー付きアサルトライフルとなる。ゲーム全体にかかわる調整としては、B.R.U.T.E.の試合後半での出現確率がさらに減少し、リテイル・ローのスポーンオベリスクの数とアイテムドロップの内容が下方修正された。

この調整でもっとも注目されたのはコンバットショットガンの削除。コンバットショットガンは集弾率と連射性能が高く、射程もショットガンの中では長く、近・中距距離で扱いやすい武器だった。『フォートナイト』シーズン9からポンプショットガンと入れ替わって追加され以降、弱体化が入りつつも汎用性の高さから多くのプレイヤーに使用されてきた。シーズン9は「ジョンウィック」とのコラボもあり、彼の使用していた銃をモデルにしたタクティカルアサルトライフルも追加されたが、こちらはすでにコアゲームからは削除されていた。

コンバットショットガンが削除された反応はさまざまで、Twitterのパッチノートの投稿には否定的な意見と肯定的な意見が入り混じっている。ゲームバランスの調整としては歓迎されている一方、愛用していたため削除を悲しむユーザー声も多い。プロゲーマーのTfue氏はコンバットショットガンの削除で、ポンプショットガンのメタが来ることを喜んでいる。特に英語版の『フォートナイト』のTwitterアカウントへのリプライでも環境が変わることを歓迎するようなムードがある。 

コンバットショットガンをめぐって、Twitterではトッププレイヤー同士でちょっとした口喧嘩が起きていた。先日TwitchからMixerに移行したNinja氏。そして、『フォートナイト』世界チャンピオンのBugha氏がSwattingを受けたとき一緒に配信をしていたことでも記憶に新しいGhostGamingのBizzle氏の二人だ。

Bizzle氏がコンバットショットガンの削除を嘆いていると、Ninja氏が「コンバットショットガンは簡単で、スキルの差が出ないんじゃない?」とリプライを送っている。これにBizzle氏は「キッズ(Ninja氏)にはコンバットショットガンがあれば10対0で勝てたね」と強気に返信。そこへNinja氏は「君は僕の書いた本を読んだに違いない」と冷静に返して会話は終わった。Ninja氏が書いた本というのは、自身が本格的にゲームに取り組む前に知っておけばよかったことをまとめた「Ninja: Get Good: My Ultimate Guide to Gaming」のことだ。ゲーミングPCの組み立て方やゲームの練習方法をまとめた、対戦ゲームの入門書的な書籍のようだ。

これらのやり取りは冗談半分のはずだが、Redditでは「Ninja being HYPER savage」(最高にかっこいいNinja)といったスレッドが1万5000件以上のアップボートを獲得している。「キッズ」という言葉を用いて煽る相手に10代を対象にした自身の著書で切り返し、さらにその著書を宣伝しているNinja氏に采配が上がったということだろう。

コンバットショットガンの削除を悲しむ意見はあるようだが、ターボ建築の弱体化の時とは異なり、ある程度冷静にプレイヤーに受け止められているようだ。扱いやすさゆえにスキルの差が比較的出にくいという側面はあるが、ターボ建築の弱体化やB.R.U.T.Eの追加を行い初心者に有利な環境をつくってきたことを踏まえると、やや意外な調整といえるかもしれない。今後コンバットショットガンの処遇はどのようになるのだろうか。これからも頻繁にアップデートを続けるであろう『フォートナイト』の行方を見守っていきたい。