『フォートナイト』を遊ぶ子供たちにとってキアヌ・リーブス氏は「スキンのおじさん」。キアヌ氏が困惑していたことが明かされる

『フォートナイト』で遊ぶ子供の中には俳優のキアヌ・リーブス氏のことを“『フォートナイト』のスキンの人”と思っている子もいるようだ。これは6月11日のE3 ColiseumでEpic Gamesのクリエイティブディレクターを務めるドナルド・マスタード氏が、映画監督のチャド・スタエルスキ氏と主催のジェフ・ケイリー氏との「Storytelling Across Screens」と題したパネルディスカッションで明かされた話である。ディスカッションでは『フォートナイト』や「ジョン・ウィック」の世界観の構築などについて説明が行われた

マスタード氏によると、いつもキアヌ・リーブス氏は街で(マトリックスの)「ネオ」の俳優や「ジョン・ウィック」の俳優として話かけられていたが、フォートナイトに「ザ・リーパー」スキンが追加されてからは、子供たちから「フォートナイトおじさん(Fortnite Guy)」と呼ばれるようになったという。さらにキアヌ・リーブス氏は「フォートナイトおじさん」と言われても、最初は『フォートナイト』が何なのか分からず、「ザ・リーパー」スキンについても自分に似ていないと困惑していたそうだ。

『フォートナイト』には「ジョン・ウィック」のスキンが二つある。2017年にシーズン3パスのなかで配信された「ザ・リーパー」という黒いスーツで髭を生やした男のスキンと、今年配信された公式の「ジョン・ウィック:パラベラム」コラボスキンだ。「ザ・リーパー」は『フォートナイト』ファンの間で「ジョン・ウィック」に似ていると言われている。コラボではスキンのほかに、期間限定モード「ウィックズ バウンティ」が配信されたり、ジョン・ウィックの家や映画に登場するコンチネンタルホテルがマップに出現したりしていた(関連記事)。

キアヌ・リーブス氏が「フォートナイトおじさん」と子供たちに思われていた件は、E3 コロシアム主催のジェフ・ケイリー氏が『フォートナイト』と「ジョン・ウィック」がコラボに至った経緯を尋ねたことで明らかになった。マスタード氏自身が「ジョン・ウィック」の大ファンであり、新たなアクションスタイルや世界観を作り上げたスタエルスキー氏と仕事をしたいと思っていたことを熱く語った。

しかしマスタード氏とキアヌ・リーブス氏の(コラボレーションための)話し合いのなかで、キアヌ・リーブス氏が「フォートナイトおじさん」と思われていることを知り、ある種の誤解を避けるために公式「ジョン・ウィック」スキンをつくることを決めたそうだ。「ザ・リーパー」は意図して「ジョン・ウィック」に似せたのではなく、スーツを着た格好いいキャラをつくりたかったという旨を述べた。

「ジョン・ウィック」シリーズはキアヌ・リーブス主演、チャド・スタエルスキ監督のアクション映画。チャド・スタエルスキ氏は「マトリックス」でキアヌ・リーブス氏のスタントダブルも務めたスタントマン出身の監督。独特な裏社会の描写や斬新な銃撃アクションが評価されているシリーズだ。シリーズ第三作「ジョン・ウィック:パラベラム」は、公開初週は「アベンジャーズ/エンドゲーム」を抜いて興行収入ランキング第一位を獲得している。レビュー集積型サイトRotten Tomatoesでは評論家と観客両方から高い支持を得ている。同シリーズは北米をはじめR15指定の地域が多く15歳未満は基本的に鑑賞できない。

キアヌ・リーブスは90年代から2000年代前半は『スピード』や『マトリックス』などの大ヒット映画の主演を務めていた。その後は大作にはあまり出演していなかったが、2014年の『ジョン・ウィック』で再ブレイクを果たした。今年のE3では『サイバーパンク2077』に出演することが発表され大きな盛り上がりを見せた(関連記事)。「ジョン・ウィック」のゲーム「John Wick Hex」もEpic Game Storeで発売予定だ。

スーパースターであるはずのキアヌ・リーブス氏は、俳優の仕事を継続的に続けていたとはいえ、2014年まで10年近くスマッシュヒットとされる映画がなかった。かの有名なキアヌ・リーブス氏が子供たちに「フォートナイト」のスキンの人と認識されているのは驚くべきことだが、世代を考えると仕方がない面もあるだろう。

The Vergeによると『フォートナイト』が単なるゲームを超えてコミュニケーションツールとして機能しており、Polygonによると『フォートナイト』ではデフォルトスキンのプレイヤーがいじめられるという。今回の件からも海外で『フォートナイト』は、十代を中心とする世代へ絶大な影響力を持っていることをうかがうことができる。「ジョン・ウィック」や「アベンジャーズ」とコラボを行っている『フォートナイト』が映画のようなポップカルチャーにどのような影響を与えるのだろうか。また、キアヌ・リーブス氏が今後子供たちに映画俳優として認識されるのかも、見守っていきたい。

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