『フォートナイト』味方をリスポーンさせる「リブートバン」が来週実装予定。倒されても復活のチャンス発生
Epic Gamesは『フォートナイト』の来週のアップデートにて、新機能「リブートバン」を実装することを明らかにした。これは『Apex Legends』の「リスポーンビーコン」と同様、倒されてしまった味方プレイヤーを復活させるための機能となる。
スクアッドの味方プレイヤーが倒されると、新アイテム「リブートカード」をその場に落とすようになった。リブートカードを回収すると、生き残った仲間の全員がリブートバンを利用可能となる。リブートバンはマップの主要地点にいくつか配置されており、目の前に足を運んで起動させることで味方プレイヤーをリスポーンすることができる。例えばスクアッドをプレイ中、味方3人が全員倒されてしまっていたとしても、3人分のリブートカードを回収してさえいれば、リブートバンによって全員復帰することが可能だ。
復活した仲間は、リブートバンの上から1人ずつ順番にマッチに戻ってくる。何もアイテムを持たない状態で復活するので、リスポーン後にはチーム内で協力して物資を分け合うか、自チームまたは相手チームのアイテムを漁りに戻る必要があるだろう。またリブートバン起動時には、空から一直線の光が降り注いだり、大きな起動音が鳴り響くので、復活していることやその人数を近くのプレイヤーに知られてしまう。味方の復活は慎重におこなう必要がある。なお、リブートバンを起動してから一定時間は起動不可能となるので、同じ場所での連続リスポーンは行えない仕様となっている。
【UPDATE 2019/4/6 15:50】
デスボックスに関する記述を修正しました。
今回『フォートナイト』で導入が決定したリスポーンシステムについては、『Apex Legends』で既に組み込まれている「リスポーンビーコン」を参考にして取り入れた形と言っていいだろう。『フォートナイト』がコンテンツ追加の際に『Apex Legends』を参考にしたと思われる例は、今回が初めてではない。『フォートナイト』で今年2月に大幅に改善されたマーカーシステムも、『Apex Legends』で採用されているシグナルシステムを参考にしたものと思われる(関連記事)。
従来のマーカーのようにただ位置を示すだけではなく、落ちているアイテムの種類やレアリティ、敵プレイヤーとの距離などを仲間で共有できるように変更された。これにより、ボイスチャット無しで味方との円滑なコミュニケーションを図れるようになった。情報戦が繰り広げられるバトルロイヤルゲームでは必須の機能と言えるだろう。
『Apex Legends』のリスポーンビーコンと異なる点としては、『フォートナイト』のリブートバンは連続で復活させることはできないものの、同箇所を複数回起動することが可能なことが挙げられる。また、リブートバンにより復活する人数が周囲に知れ渡ってしまうのも『フォートナイト』独自の仕様だ。
マッチ中に倒された仲間をリブートバンで復活させるという選択肢が生まれたことで、ゲーム全体での立ち回りが大きく変化することが予想される。これまでの環境であれば、建築物付近を注視することが代表的な索敵方法として挙げられるが、今後はリブートバンの周囲でプレイヤーを多く見かけるようになるかもしれない。
リブートバンの実装が多くのプレイヤーにとって多数のメリットを生むことも見逃せない。たとえば、早期に倒されてしまったプレイヤーのほとんどはすぐにマッチから離脱してしまっていただろうが、リブートバンによる蘇生を期待してマッチに残る可能性が高まる。また、友人同士でプレイしていて倒された場合も、その友人がチームの勝利だけでなく自身の復活を背負っていると考えれば、観戦により一層の熱が入るのではないだろうか。