『フォートナイト』最新アップデートによりクロスプレイがデフォルトに。PS4/Xbox One、Nintendo Switch/モバイルの組み合わせで統合
『フォートナイト バトルロイヤル』にて3月12日にアップデート8.10が配信され、マッチメイクの仕組みが変更された。まずPlayStation 4/Xbox One版のマッチメイキングプールが統合され、両コンソールのユーザー間でのクロスプレイがデフォルトとなった。バトルロイヤルモードに関しては、各コンソール単体でのマッチメイクには対応しない。ただしオプトアウト設定を行うことで、クリエイティブとプレイグラウンドモードのみ、コンソール単体でのマッチメイクが可能となっている。
続いてNintendo SwitchとAndroid/iOSユーザーのマッチメイキングプールも統合された。これまでNintendo SwitchのユーザーはPlayStation 4/Xbox Oneユーザーとパーティーを組むことがあったが、今後は他コンソールではなくモバイルユーザーと戦うことになる。
※2月28日に開幕したシーズン8トレイラー
今回の変更について開発陣は、「皆さんのゲームをプレイしたいという気持ちを盛り上げるには、最適化の可能性を切り開くことで、より多くのデータセンターロケーションをサポートしながら、1日のより長い時間により多くのプレイリストを実行できるようにすることが重要だと考えています。」とパッチノートにてサーバー統合のメリットを述べている(日本語パッチノート)。
Nintendo SwitchとAndroid/iOSのマッチメイキングプールを統合する点については、やはりコントローラー操作のNintendo Switchユーザーの方が有利になるのではないかという理由で懸念視されている(reddit)。ただEpic Gamesは、Nintendo SwitchとAndroid/iOSの双方のユーザーにとってゲーム体験の向上につながると説明していることから、実際にはパフォーマンスの差はそう大きくないと想定しているのかもしれない(本作のモバイル版はアップデート7.30以降、Bluetoothコントローラーに対応している)。
またNintendo Switch版には、PlayStation 4/Xbox One版とは違い、「30fps上限」を筆頭とした明確な技術差が存在する。今年1月には、フレームレートの影響で、60fpsでプレイできる他デバイスよりも30fpsのNintendo Switch版の方が銃の連射速度が遅いというDigital Foundryによる以下の検証結果が報告された。そうした点を踏まえると、他コンソールのユーザーと戦うよりは、モバイル版ユーザーと戦う方が、Nintendo Switch版のユーザーにとってフェアなのかもしれない。
Lots of discussion about higher Fortnite fire rates with higher frame-rates. We noted a 5.2% increase in fire rate at 60fps vs 30fps in this test, but no further advantage beyond that. Epic says it will be fixed in an update. pic.twitter.com/lmbgNOhrLR
— Digital Foundry (@digitalfoundry) January 23, 2019
なお先述したredditスレッド上では、オプションとして統合サーバーがあってもよいが、ソロであってもNintendo Switch同士、もしくはこれまでどおりPlayStation 4/Xbox Oneユーザーとマッチングできるようにしてほしいとの声が挙がっている。オプションのひとつとしてのクロスプレイは歓迎される傾向にあり、SIEもクロスプレイ解禁を熱望する運動に後押しされるような形で、2018年9月にPlayStation 4版『フォートナイト』と他コンソールとのクロスプレイ対応を発表している(関連記事)。だがユーザーからオプションを奪う「強制クロスプレイ」となると、今回開発陣が提示したようなメリットがあるにせよ、一定の抵抗を受けることになるのはやむを得ないだろう。