『LoL』シーズン2019のプロモーションアニメをP.A. Worksなど日本人クリエーターが手がける

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは1月18日、プロモーション動画「Season 2019: A New Journey」を公開した。制作には日本のアニメスタジオ「P.A. Works」などが携わっている。

『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』を開発運営するRiot Gamesは1月18日、プロモーション動画「Season 2019: A New Journey」を公開した。制作には日本のアニメスタジオ「P.A. Works」などが携わっており、プレイヤーやチャンピオンが生き生きと動き回る短編アニメとなっている。

ディレクターとしてこの短編アニメを手がけたのは山下清悟氏。氏はアクションシーンの描写などで著名なアニメーターであり、近年はアニメ番組のOP・ED部分や今回のような短編アニメのような、作画から撮影・仕上げまで単独でこなせるプロジェクトを主に手がけている。アニメーション制作は「有頂天家族」や「SHIROBAKO」といったアニメ制作で知られるP.A. Worksが担当しており、映像部分はディレクターと日本の著名なアニメ制作スタジオがガッチリと手を組んでいる。

映像の特徴としてはコマごとの見栄え重視となっており、なめらかな動きを作画枚数で描写するのではなく、少ない枚数で動きを強く意識させている。今回の短編アニメでも登場チャンピオンにヤスオやゾーイ、エコーといった瞬間移動能力持ちが多いのは、キャラクターそのものに動きがなくとも移動していることを認識させられるチョイスかもしれない。

音楽制作には、バンダイナムコアーツがクレジットされており、歌を担当するのはAmaLee氏。AmaLee氏は英語のアニソンカバーで有名なシンガー・声優であり、昨年大ヒットとなった『LoL』発の大ヒットナンバー「POP/STARS」のカバーも公開している。大学サークルでプレイヤー仲間を見つけてチームワークを育んでいくというストーリーは、大学生のMichelleさんの実話を元にしているそうで、躍動感あふれる映像をみずみずしい音楽で彩る作品に仕上がっている。

 

『LoL』グローバル展開に携わる日本人クリエーターたち

昨年より展開する新規層プロモーションでは、日本人クリエーターであるPALOW.氏がキャラクターデザインおよび作画監督として関わっている。こちらのシリーズは1作目のみが「もう一戦!」として日本でも公開されているが、北米では他にも有名プレイヤーに焦点を当てたシリーズとして「It’s On: The Real Players Behind the Legends」も存在する。登場するのは有名配信者や有名プロで、中でもNBAのプロバスケットボール選手であるゴードン・ヘイワード氏のエピソードは時間をかけて語られている。氏は2017-18シーズン開幕戦で左足首を骨折する重傷を負って約1年間の休養に追い込まれるものの、治療中に『LoL』をはじめとするオンライン対戦ゲームに出会ったことで、他者と競い合うメンタルを維持できたという。氏のお気に入りチャンピオンである「トリンダメア」は一定時間不死身になれるアルティメットスキルを持っており、こちらの作品では追い込まれた時にそれを使って再び立ち上がる様子が、氏自身の治療および選手生活への復帰と重ね合わせて描かれている。

プロモーション動画のテーマとなっている「2019シーズン」の開始はもうすぐ。パッチ9.2実装のメンテナンスは1月24日早朝に予定されており、メンテナンス後に今年のランク戦シーズンが開始となる見込みだ。

Sawako Yamaguchi
Sawako Yamaguchi

雑食性のライトゲーマー。幼少の頃からテレビゲームに親しむが、プレイの腕前は下の下。一時期国内外のTRPGに親しんでいたこともあり、あらゆるゲームは人を楽しませるだけでなく、そのものが出発点となって人と人を結びつけ、新しい物語を作る力を持っていると信じている。2012年から始めた『League of Legends』について、個人ブログやTwitterにて日本語で情報発信を続けている。

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